空知校長会が第５６回研究大会　実効性のある取組推進　働き方改革プラン案提示

（関係団体 2018-08-24付）

約１１０人が研鑚を積んだ

　【岩見沢発】空知校長会（高橋信会長）は八月上旬、滝川市内のホテル三浦華園で第五十六回研究大会を開いた。基本主題「新たな知を拓き、人間性豊かな社会を築く、日本人の育成を目指す学校教育の推進」のもと、講演や分科会を実施。働き方改革推進加速委員会で作成した校長会としてのアクション・プラン案を示し、実効性のある取組を進めていく必要性を確認した。

　冒頭、あいさつに立った高橋会長は、新学習指導要領への対応をはじめとする教育情勢にふれながら、教育を取り巻く現状を迅速に把握し、「新しい時代に対応できる資質・能力、生きる力を育む、児童生徒の知・徳・体の調和のとれた成長を促していかなければ」と強調した。

　また、大会では管内教育推進のキーワードのほか、同会が本年度の最重要課題に位置付けている人材育成や学校の働き方改革など四点に基づき議論を深めるよう要請。「空知の教育の充実・発展に向けて熱く語り合い、強いリーダーシップを発揮する良い機会となれば」と呼びかけた。

　続いて、空知教育局の竹林亨局長、管内市町教委教育長会の萬博文奈井江町教育長が祝辞。うち、竹林局長は校長に求めることとして、①学校組織の変革②校務運営の見直し③持続可能な体制づくり―を提示。「三十～三十一年度にかけて、皆さんのリーダーシップのもと、一人ひとりがすべての学校で組織マネジメントの改革のために職員に語りかけ、意識させることができたなら、北海道教育は空知から前進すると確信している」と述べた。

　続いて、高橋会長が働き方改革推進加速委員会による空知校長会のアクション・プラン案に関し説明。案では、教頭を代表とした職員の勤務時間が週六十時間以内になるようにすることを目標に掲げ、教頭会集約の業務効率化につながった実践例を紹介。「ＳＫ　ａｃｔｉｏｎ」と題し、教頭との業務シェアの拡充を含む六点について実効性ある取組を進めることとしている。高橋会長は、第三回理事研修会で各市町校長会から意見を集約するなどの見通しを示し、「より良いアクション・プランにするために意見を出してほしい」と呼びかけた。

　このあと、夕張市の鈴木直道市長が「ＲＥＳＴＡＲＴ　Ｃｈａｌｌｅｎｇｅ　Ｍｏｒｅ」をテーマに講演した。

　鈴木市長は、市の概要や自身がこれまでに進めてきた政策を紹介。圧倒的な課題を希望に変えるため、全員で協力しながら実践していく大切さを説き、「自分の気持ち次第で、あしたからでも再出発はできる」と伝えた。

　講演会終了後、分科会を実施。全体とグループでの協議を通して研鑚を積んだ。

(関係団体 2018-08-24付)