上川管内小・中学校長教育研究大会　未来切り拓く児童生徒を　経営上の課題解決に向け研鑚

（関係団体 2018-08-22付）

２００人が参加し、校長のリーダーシップの重要性をあらためて確認した

　【旭川発】上川管内公立小・中学校長教育研究大会が七月下旬、旭川市大雪クリスタルホールを主会場に開かれた。約二百人が参加。基本主題「社会を生き抜く力を身に付け　未来を切り拓く児童生徒を育てる学校教育の創造」のもと、講演や分科会を通して、公立小・中学校における学校経営上の今日的諸課題について研鑚を積んだ。

　上川管内校長会（安達啓一会長）、旭川市小学校長会（川島政吉会長）、旭川市中学校長会（伊東義晃会長）が主催。旭川市小学校長会が主管。

　研究大会では、第十次三ヵ年継続研究として、学校力向上や家庭、学校の教育力の活用などの様々な教育的課題の視点を踏まえ、研究主題に、①創意と活力に満ちた学校経営の推進②しなやかな知性と豊かな人間性を育む教育課程の創造―の二点を掲げ、研究を推進。本年度、最終年次を迎えた。

　旭川市大雪クリスタルホールで行われた開会式では冒頭、旭川市小学校長会の川島会長があいさつ。自校の実態に応じて、学力・体力の向上、いじめ防止や不登校児童生徒への支援、教員の資質・能力の向上、学校における働き方改革の推進などの教育改革の流れに積極的に対応していることについて、「夏季休業期間中に、これらの成果や課題の確認と検討を図り、これまでの学校経営を振り返って、改善の方向性を明確にすることが求められている」と強調。

　また、本年度研究の最終年次を迎えたことから、今までの活動で学校経営の最高責任者としての校長の役割と指導性を究明したことにふれ、「成果と課題を明確にし、しっかりとまとめ、つぎにつながる研究大会となることを期待する」と呼びかけた。

　続いて、上川教育局の中島康則局長、上川管内教育委員会連合会の石田政充会長、旭川市教委の赤岡昌弘教育長があいさつ。

　中島局長は、子どもたちの生きる力の育成や学校における働き方改革に関する取組を引き続き進めるよう要請した上で、「学校組織の見直し、地域と連携した特色ある学校づくりをしてほしい」と求めた。

　石田会長と赤岡教育長は、様々な教育課題に対応するべく、チームとしての学校をつくり上げて取組を進めるよう求めるとともに、課題解決の究明を図る同会のさらなる充実・発展を祈念した。

　このあと、上川教育局の奥寺正史次長が「教育の今日的課題～学校の働き方改革」と題して講演。また、大雪クリスタルホールと神楽公民館を会場に小・中学校の分科会を開き、提言をもとに協議した。

(関係団体 2018-08-22付)