小中特女性管理職会が小樽で研究大会　挑戦する子育成目指して　講話や研究協議会通じ研鑚

（関係団体 2018-08-21付）

２００人が参加し、資質・能力向上を図った

　【小樽発】道公立小・中・特別支援学校女性管理職会（村上裕子会長）は十日、小樽市内のグランドパーク小樽で第四十四回研究大会後志大会を開催した。道内各地から女性校長、副校長、教頭など約二百人が参加。大会主題「未来を共に拓き　心豊かにたくましく生きる日本人を育成する学校教育の推進～確かな学びとしなやかな心　夢や希望に向かって挑戦する子供を育む学校経営」のもと、講話や研究協議会、分科会などを通して、管理職としての資質・能力の向上を図った。

　開会式では、村上会長があいさつ。新学習指導要領への移行や働き方改革の実現に向けた取組を進める一方で、グローバル化や高度情報化などが予想を上回るスピードで進んでいることを強調。「これからの時代を生き抜いていく子どもたちにとって、社会とのかかわりの中で主体的かつ協働的に課題を解決する資質・能力を育むことが重要」と指摘し、女性管理職としての交流を通して「多くを学び、成果を各地区、各学校へもち帰ってほしい」と期待を寄せた。

　続いて、柴田眞公子大会実行委員長（小樽市立桂岡小校長）が、研究主題や昨年開催された渡島大会の研究結果にふれ「子ども一人ひとりの個性や特性を尊重しつつ、力強くしなやかな学校経営と充実に向け研究協議を展開していきたい」と述べた。

　後志教育局の野上義秀次長、小樽市教委の林秀樹教育長の来賓祝辞、総会報告に続き、野上次長が「学校における働き方改革について」と題して講話した。

　野上次長は、学校現場を取り巻く勤務環境の変化や勤務の長時間化の要因などを説明した。道教委が進める学校における働き方改革「北海道アクション・プラン」の概要を示し、学校における働き方改革を進めることは「学校教育の質の向上や教員の健康維持とともに、教員を目指す若者や管理職を目指す人材を持続的に確保するためにも喫緊の課題」と強調。市町村教委や保護者との連携を図りながら、働き方改革実現に向けた取組の着実な推進を求めた。

　研究協議では、美唄市立南美唄小学校の菅原理恵校長が「教職員の資質・能力の向上を担う協働体制の構築と校長の在り方～参画意識を高め、専門性や指導力の向上を図る学校経営」、旭川市立凌雲小学校の伊藤文江教頭が「これからの時代に求められる資質・能力を子供たちに育むために～学校組織の活性化、地域との連携・協働を通して」と題して提言。岩内町立岩内西小学校の市川淳子教頭が「活力ある学校づくりを目指す教頭の関与のあり方～“人をつくる”“人を生かす”組織的な学校運営」をテーマに情報提供した。

　このあと、校長、副校長、教頭の各グループに分かれ、ワークショップ形式の分科会を実施した。校長、副校長、教頭合同の特別研修も行い意見交換。より良い学校経営の推進を目指し、管理職としての資質・能力の向上を目指して研鑚を積んだ。

(関係団体 2018-08-21付)