室蘭市教育研究所が白蘭小で研修講座　プログラミング教育推進へ　公開授業通し実践例学ぶ

（市町村 2018-09-04付）

プログラミング教材を使用した公開授業を行った

　【室蘭発】室蘭市教育研究所（大須賀圭所長）は八月二十七日、室蘭市立白蘭小学校（橋本誠司校長）で学習指導研修講座「プログラミング教育の推進に向けて」を開いた。同所所員、市内小・中学校の教職員三十六人が参加。公開授業、講話を通して、プログラミング教育の実践例を学んだ。

　同研究所は、新学習指導要領において「プログラミング教育」が三十二年度から必修化されることを受け、必修化の背景や公開授業を通した実践例を各学校に学んでもらう目的で講座を開講した。

　公開授業では、ＮＰＯ法人みんなのコード北海道支部の竹谷正明氏が講師を務めた。

　みんなのコードが開発したプログラミング教材「プログル」を使用し、六年一組（児童数二五人）の算数の授業を展開。プログラムづくりを通して、正多角形を書くためには何が必要なのかを児童に考えさせた。

　その上で、プログルによって、ロボットを動かすプログラムをつくり、図形を描かせることで、プログラミングの基本などを伝えた。

　公開授業のあと、講座に先立ちあいさつに立った大須賀所長は、プログラミング教育の必修化に当たり「現場の先生方がもつ不安を少しでも払拭できれば」と話した。

　白蘭小の橋本校長は、公開授業を「算数の授業として価値がある」とし、プログラミング教育は「算数以外にも、様々な教科の良さを引き出してくれる」と期待した。

　このあと、竹谷氏がプログラミング教育について講話。

　近い将来、急激な人口減少・高齢化やＡＩなどによる高度化・効率化の社会が確実にやってくることなど、プログラミング教育必修化の背景を解説した。

(市町村 2018-09-04付)