道特協と札特協が合同研修会　児童生徒の豊かな成長を　特セン職員による講演で研鑚

（関係団体 2018-09-05付）

北嶋教育課長は障がいのある子どもを理解し、信頼関係を育むポイントを紹介

　道特別支援学級設置学校長協会（＝道特協、三谷和会長）と札幌市特別支援学級設置学校長協会（＝札特協、栗原靖会長）は八月三十一日、道立特別支援教育センターで三十年度合同研修会を開いた。同センターの北嶋公博教育課長が「道内の広域性に対応した支援体制の充実に向けて」、三坂佳慎発達障がい室長が「学習障がいのある児童生徒への適切な支援の在り方について」と題してそれぞれ講演。約五十人の校長が参加し、特別支援教育の充実に向けて研鑚を積んだ

　はじめに、道特協の三谷会長があいさつ。今回の学習指導要領の改訂では、インクルーシブ教育の構築に向け、幼・小・中・高すべての校種で特別支援教育を一層推進していくことが示されているとを踏まえ、「特別支援学級や通級指導教室を設置している学校の校長が、リードしなくてはならない大切な時期に入った」と強調。障がいのある児童生徒の豊かな成長を目指す協会の使命を挙げ、研修が実りあるものとなるよう期待を寄せた。

　続いて、道立特別支援教育センターの北嶋教育課長が「道内の広域性に対応した支援体制の充実に向けて」と題して講演した。障がいのある子どもを理解し、信頼関係を育むためのポイントを示したほか、保護者に寄り添う傾聴する姿勢の重要性を提示。自閉症や発達障がいのある児童生徒の指導、支援に当たり必要な資料をＱＲコードで検索できる一覧表を紹介。

　つぎに、三坂発達障がい室長が「学習障がいのある児童生徒への適切な支援の在り方について」をテーマに、発達障がいのある児童生徒に対する学習指導、合理的配慮による研究事例と考察結果を説明。障がいの特性を理解するための「聞き取りシート」などを活用することで、本人の心情を深く理解することができるなどとした。

(関係団体 2018-09-05付)