胆振東部地震の公立学校等被害―道教委　３校で校舎使用できず　１９日午前１０時現在

（道・道教委 2018-09-21付）

　道教委は、十九日午前十時現在における北海道胆振東部地震による公立学校等の被害状況をまとめた。小・中学校、高校、中等教育学校、特別支援学校二百六十五校、社会教育施設二十施設、文化財等九件で被害が発生。安平町の追分小学校と早来中学校では敷地内に地割れが生じ、むかわ町の宮戸小学校では渡り廊下天井が落下するなど、校舎が使用できない状況で、他の学校や公民館で授業を再開している。

　十九日に開かれた教育委員会会議で報告したもの。

　公立学校の施設被害の内訳は、小・中学校が二百三校、高校、中等教育学校、特別支援学校が六十二校の計二百六十五校。このうち、札幌市が小・中学校百六十三校、高校五校となっている。社会教育施設は、道立、市町村立含め二十施設、文化財等は、九件で被害が生じた。

　特に被害の大きかった胆振管内では、安平町の追分小と早来中で地割れなどのため校舎を使用できず、それぞれ追分中学校、早来公民館で授業を再開した。

　むかわ町の宮戸小では、渡り廊下の天井が落下するなどの被害が生じており、鵡川中央小学校で授業を再開している。

　北海道胆振東部地震に伴い、特に被害が大きかった厚真町、安平町、むかわ町における各学校の主な被害状況はつぎのとおり。

▼厚真町

▽厚真中央小＝地面陥没

▽上厚真小＝屋根破損

▽厚真中＝グラウンド亀裂

▽厚南中＝床歪み

▽厚真高＝渡り廊下亀裂

▼安平町

▽早来小＝窓ガラス破損

▽安平小＝地面陥没

▽遠浅小＝地盤沈下

▽追分小＝外壁亀裂、床ゆがみ、地割れ・陥没―追分中校舎を使用

▽早来中＝壁板はがれ、床ひび割れ・歪み、地割れ―早来公民館を使用

▽追分中＝内壁はがれ、床歪み

▽追分高＝外壁ひび割れ、体育館天井材破裂―体育館使用不可

▼むかわ町

▽鵡川中央小＝建具破損

▽宮戸小＝玄関扉開閉不可、渡り廊下天井落下―鵡川中央小校舎を使用

▽穂別高＝生物教室給水管破裂

▽鵡川高＝生徒玄関ドア歪み

(道・道教委 2018-09-21付)