道教委と北大の連携事業 滝川高など5校で実施 相互交流進めて人材育成
(道・道教委 2018-09-26付)

 道教委は、本年度から新たに取り組む、高大連携による「Hokkaido Study Abroad Program」の実施校に、滝川高校など五校を決定した。本年度は、実施校と北海道大学との間で「道立高校の生徒の道内大学への派遣・交流事業」「留学生の道立高校への派遣・交流事業」の二事業を推進。留学生との相互交流や大学での講義などを通して国際理解の促進や進学意欲の向上に努め、本道におけるグローバル人材の育成を推進していく。追加校は調整中で、決定次第、順次事業を実施していく。

 道内大学等の関係機関と連携しながら道教委が実施する事業。国際交流に興味・関心をもたせるとともに、大学等に進学し、学術研究に意欲的に取り組もうとする道立高校の生徒に対し、道内大学の留学生との相互交流や道内大学での講義などの受講の機会を創出することによって、国際理解の促進と進学意欲の向上を図り、将来における本道のグローバル人材の育成に資する。

 プログラムの実施に当たり「道立高校の生徒の道内大学への派遣・交流事業」「留学生の道立高校への派遣・交流事業」の二つの事業を用意した。

 道立高校の生徒の道内大学への派遣・交流事業では、道立高校の生徒を留学生が在籍する道内大学に派遣。留学生との英語による交流や大学の講義の受講、研究室訪問などを通して、英語によるコミュニケーション力の向上を図るとともに、国際的な視野を育み、海外と積極的に交流しようとする意欲の向上を図る。

 プログラムの内容については「留学生との交流(母国の紹介、母国と日本とのかかわりなど)」「留学生が受講している授業の参加または見学」「大学等の紹介(研究実績、国際交流の状況、キャンパスツアー等)」などを行うほか、留学生との交流を深め、大学進学意欲等の向上を図る。

 留学生の道立高校への派遣・交流事業では、道内大学の留学生を道立高校に派遣。授業のピアサポートや部活動への参加、母国の紹介などを通して、道立高校の教育活動への理解を深めるとともに、生徒の英語力向上や国際理解の増進を図り、母国と北海道との一層の交流促進に努める。

 プログラムの内容として、①英語を中心とする授業へのサポート(質問対応、チームティーチング等)②授業への参加(和食の調理や柔道・剣道などの体験的な授業)③部活動への参加(道立高校の生徒との交流、活動への参加)④道立高校の生徒による地域案内など地域理解を深める活動⑤その他、留学生との交流を深め、国際理解の推進に資する取組―の五点を設定した。

 参加対象は、道立高校の一学年または二学年、道内の大学等に在籍する留学生。募集人数は、毎年度、道教委が予算の範囲内で定めるものとし、応募多数の場合は、選考または抽選によって参加者を決定する。

 また、道教委は、道内大学から道立高校へ派遣される留学生を対象に、必要な知識の習得など、高校における交流活動を円滑に実施することを目的に事前研修を行う予定。

 実施期間は、いずれの事業も連続する五日間以内とし、道教委と道内大学が協議した上で決定する。

 本年度連携する大学は北海道大に決定。留学生の派遣を受ける実施校には、滝川高、札幌白石高校、倶知安高校、旭川永嶺高校、常呂高校の五校が決まった。

 なお、追加校については調整中で決定次第、順次事業を実施していく。 

(道・道教委 2018-09-26付)

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