教育費に３・２億円措置　道の３定追加補正予算案　人員派遣や学校施設整備など

（道・道教委 2018-09-28付）

　道は二十六日、開会中の第三回道議会定例会に追加提案する補正予算案を発表した。台風２１号、北海道胆振東部地震による被害の復旧・復興対策として措置するもので、教育費には三億二千八百二万円を計上。厚真町、安平町、むかわ町内の各小・中学校へのスクール・サポート・スタッフ配置に一千三百九十四万円を措置するほか、同じく三町の小・中学校、高校へのスクールカウンセラー派遣費用に二百九十九万円を計上している。道立高校・特別支援学校の施設整備を行う校舎等局部改修費には、三億一千百八万円を充てている。きょう二十八日に提案し、即日採決される見通し。

　北海道胆振東部地震の発生に伴い、大規模な土砂災害、家屋の倒壊、道内全域での停電、産業被害の拡大など、多大な被害が生じた。

　このため、道は「くらし・生活の再建」「ライフラインやインフラの早期復旧」「電力需給ひっ迫等による産業被害からの復興」「食と観光の早急な需要回復」の四点を柱に、各種対策を早急に進めていく方針を示した。

　追加提案する補正予算案の一般会計、特別会計の総額は四百九十六億四百十六万円。このうち、教育費には三億二千八百二万円を計上している。

　内容をみると、スクールカウンセラー活用事業に二百九十九万円を増額補正し、特に被害が大きかった厚真町、安平町、むかわ町内の小学校、中学校、高校へのスクールカウンセラーの派遣費用に充てる。

　スクール・サポート・スタッフ配置事業には一千三百九十四万円を計上。被災した小・中学校における教員負担を軽減するため、同じく被害が大きかった三町の小・中学校にスクール・サポート・スタッフを配置する。十月からの配置開始を見込んでいる。

　被害を受けた道立高校・特別支援学校の施設整備を行う校舎等局部改修費には、三億一千百八万円を措置。

　このうち、高校分は二億八千九百七十六万円で、追分高校ほか三十九校を対象に、校舎の損壊や屋外施設破損の整備を行う。特別支援学校分は二千百三十一万円を措置し、函館聾学校ほか五校の校舎整備に充てる。

(道・道教委 2018-09-28付)