総合教育会議活用して環境整備　新たに高校配置議論へ　３定道議会で高橋知事が意向

（道・道教委 2018-09-28付）

　高橋はるみ知事は、今後、総合教育会議の場で新たに高校配置に関する議論を行っていく考えを示した。二十六日の第三回定例道議会一般質問で、川澄宗之介議員（民主・道民連合）の質問に答えたもの。高橋知事は「道教委において、地域における高校の位置付けや役割など、地元市町村や教育関係団体などの意見を丁寧に伺い、実情を十分に考慮しながら進めることが重要」とした上で、「総合教育会議の場を活用して道教委などと議論を深め、本道の教育環境の整備に努めていく」と述べた。次回の第二回総合教育会議は、早ければ十一月にも開かれる予定。

　総合教育会議は、地方教育行政の組織および運営に関する法律の一部改正に伴い、二十七年度以降、すべての地方公共団体に設置が義務付けられた。

　道では知事と道教委で構成し、①教育、学術および文化の振興に関する総合的な施策の大綱の策定②教育を行うための諸条件の整備その他の地域の実情に応じた教育、学術および文化の振興を図るため重点的に講ずべき施策③児童、生徒等の生命または身体に現に被害が生じ、まさに被害が生ずる恐れがあると見込まれる場合などの緊急の場合に講ずべき措置―について協議・調整することとしている。

　高校配置計画の策定に当たって道教委では、年に二回、通学区域ごとに公立高校配置計画地域別検討協議会を開催。各通学区域の実情や課題について関係者と意見を交換している。

　高橋知事は、中学校卒業者数の減少に伴う高校再編について、「地域から高校がなくなることの影響、高校に対する地域の期待や取組なども十分に勘案し、適切な高校配置に努めていかなければならない」との考えを表明。道の重要課題である人口減少問題において、地域の産業や文化などへの理解を深めることで、地元への定着やＵターンにも資する高校の役割の重要性を強調した。

　高校再編に当たっては、「道教委において、地域における高校の位置付けや役割など、地元市町村や教育関係団体などの意見を丁寧に伺い、実情を十分に考慮しながら進めることが重要」との認識を示し、「道としては、総合教育会議の場を活用して道教委などと議論を深め、本道の教育環境の整備に努めていく」と答弁した。

(道・道教委 2018-09-28付)