IoTの学び推進地域実証事業―道教委ほか 道内全域でICT人材育成へ 11月からWebサイト制作講座
(道・道教委 2018-09-20付)

 道教委、北海道大学オープンエデュケーションセンターなどで構成する北海道ICT人材育成協議会は、総務省の委託を受け、「地域におけるIoTの学び推進事業」地域実証事業に取り組む。北大、札幌琴似工業高校、岩見沢高等養護学校の三校で「地域ICTクラブ」を創設し、学校や地域の特徴、課題を題材としたWebサイトの制作に取り組む「Webフロントプログラミング講座」を十一月から開講。高校生を中心に参加者を募り、本道におけるICT人材育成の推進に向けて学習機会を提供する。本年度内に「仮称・北海道ICT人材育成コンソーシアム」を設立し、取組を持続的・発展的に推進する方法を立案。道教委の協力を得て、道内全域での取組に拡大する方策を立案する予定。

 協議会は、オープンな教育環境の普及を目指す一般社団法人オープン教育研究所(代表理事・重田勝介北大情報基盤センター准教授)が代表を務め、道教委、北大オープンエデュケーションセンター、ライフイズテック㈱で構成。ことし七月に設立した。

 総務省の委託を受けて実施する地域におけるIoTの学び推進事業は、Webサービスを構築する基礎的な知識、技術を学べる教育プログラム「Webフロントプログラミング講座」を産官学連携で開設。農業や観光など、ICTを活用した新しい産業の創出に向け、本道におけるICT人材育成を推進する学習機会を提供するもの。

 十月に北大、札幌琴似工業高、岩見沢高等養護の三校で地域ICTクラブを創設し、講座を開講。インクルーシブ教育の観点から、障がいのある生徒でも操作が容易なノートパソコンを使用し、学校や地域の特徴、課題を題材としたWebサイト制作に取り組む。

 高校生を中心に、十~三十人程度の参加者を募集して実施予定。北海道大、近隣大学の学生、大学院生、高校教員から指導者となるメンターを募り、開講に向けて研修を行っている。

 十一月から来年二月にかけて、計六回程度講座を開講。実施校間を遠隔ビデオ会議で接続し、制作したWebサイトの発表会の開催も予定しており、コンテスト形式で優秀作品を選定し、成果を共有する。

 三十一年度以降も事業を継続するため、本年度中に協議会構成員を中心とする仮称・北海道ICT人材育成コンソーシアムを設立し、事業の中間・最終評価を受けて改善点を抽出。取組を持続的・発展的に推進する方法を立案する。

 また、道教委の協力を得て、事業で蓄積したノウハウを札幌以外の地域の学校でも共有。将来的には、道内全域での取組に拡大する方策を立案していくとしている。

(道・道教委 2018-09-20付)

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