地域活性化へ人材育成　北専各連が教育研修大会開く

（関係団体 2018-09-26付）

地域の発展に貢献できる人材育成に向け研修を深めた

　道私立専修学校各種学校連合会（＝北専各連、吉田松雄理事長）は十八日から二日間、札幌ガーデンパレスで第六十一回道私立専修学校各種学校教育研修大会（全国専修学校各種学校総連合会道ブロック会議）を開いた。全道から会員校の管理職ら約八十人が参加。大会主題「専修学校は地方創生にどう向き合うか～地域活性化につなげる人材の育成」のもと、地域の発展に貢献できる人材の育成や教職員の資質向上に向け研修討議した。

　開会式で吉田理事長があいさつ。

　専門士・高度専門士の称号付与制度や職業実践専門課程認定制度、専門職大学・専門職短期大学の創設にふれながら、「質の向上を含め専修学校、各種学校を底上げしていきたい」との考えを示した。

　さらに、本格的な人口減少の時代を迎え、地方創生や働き方改革などの政策において、「社会のニーズに即応した職業人の育成を行う専修学校、各種学校への期待が高まっている」と指摘。研修大会が地域の活性化につながるよう期待した。

　続いて、あいさつに立った大会実行委員長を務める布川耕吉札幌支部長は大会主題にふれ、「地方創生に求められるのは若い力であり、高等教育機関として数多くの若者を、地元に職業人として送り出してきた専修学校の役割はますます大きい」と強調。「本研修大会が皆さんの役に立ち、地域活性化につなげる人材の育成に少しでも役立てば、これに勝る喜びはない」と述べた。

　研修会に移り、文部科学省生涯学習政策局生涯学習推進課専修学校教育振興室の廣野宏正室長が「専修学校・各種学校をめぐる最近の動向」をテーマに講演。三十一年度専門学校関係予算概算要求や高等教育の負担軽減の具体的方策などについて説明した。

　さらに、全国専修学校各種学校総連合会の菊田薫事務局長が「専修学校・各種学校の現状と課題」、道観光振興機構会長・㈱北海道銀行代表取締役会長・道経済団体連合会副会長の堰八義博氏が「北海道観光の現状と課題～人材育成と教育機関の役割」と題し、それぞれ講演した。

　二日目は、㈱ヤブシタの森忠裕代表取締役社長が「やんちゃに育てろ！脱平均化。個人を輝かせるための教育論」と題し講演した。

(関係団体 2018-09-26付)