総力挙げて大会成功を 道中第4回理事研・橋本会長あいさつ(関係団体 2018-09-27付)
最新の教育情勢に関する情報も提供した
【帯広発】二十日に開かれた道中学校長会の第四回理事研修会における橋本直樹会長のあいさつ概要はつぎのとおり。
◇ ◇ ◇
本日は、教育情勢にかかわる情報提供と併せて、あすからの十勝・帯広大会にかかるお礼と理解、協力をいただきたい点、および来年度の空知・岩見沢大会に関することなどを話す。
はじめは、本年度の全国学力・学習状況調査の結果について。道教委義務教育課から、ことしも道中事務所で私と高橋事務局長が説明を受けたが、まずは、佐藤教育長の「市町村教委、学校、家庭、地域と連携し着実に進めてきていることが、昨年に引き続き、一定の成果として現れたものと考えている」というコメントにもあるように、現場の取組に対する感謝の言葉があった。
また、「中学校国語A、中学校理科で全国平均を上回り、他の教科も含め、正答数の少ない児童生徒の割合が減少するなど、改善の傾向がみられる」とのことだった。
さらに、児童生徒質問紙の項目を減らして三年サイクルで調べていくこと、次年度からA、B問題を一体化したものにすること、次年度の中学校英語実施のために本年度行った予備調査の状況などについて説明を受けた。
一方、児童生徒質問紙で、「家でテレビ・DVDを見たりインターネットをしたりしていると回答した割合が、全国に比べて、いまだに小中ともに約五ポイント高い」ことも分かった。
各学校の真摯な取組で、中学校の学力水準は全国とほぼ同じになってきた今だからこそ、家庭での生活習慣の確立のための取組をさらに進めていく必要があると感じた。
つぎに、学校における働き方改革について。
前回の理事研修会で、国のガイドラインを受け、部活動の在り方に関する方針を来年一月下旬策定に向けて協議をスタートさせたことや、その段階での協議状況についてふれたが、承知のように、その方針の素案が先日提示された。
今後、道議会での議論やパブリックコメントによる意見も踏まえ、十一月下旬に方針案が作成される流れとなっている。
今回の素案をみると、「適切な休業日等の設定」の項の中で、大会やコンクールなどへの出場や練習試合、合宿の場合、また、中体連主催大会の一ヵ月前の期間では、柔軟対応も可能なことがふれられている。また、本道の広域性や積雪による冬期間の状況を踏まえた特別な取り扱いとして、一年間のスパンの中で、年百四日以上の休養日や平日二時間程度、休業日三時間程度の平均活動時間となるよう求めている。学校に求められる作成物なども、過度の負担とならないよう様式など提示していく方向が道議会の質問の中で回答されている。
今後、この方針策定と同時進行で、「北海道アクション・プラン」の見直しも行われていくが、前回も話したように、道中の代表として参加する道教委の関連会議の中で、部活動を含めた時間外縮減などの働き方改革について、意見反映の機会があるので、今後も、皆さんから、各地区の実情などいろいろな意見・要望を聞かせていただければと思っている。
つぎに、いよいよあすから開催される第六十回道中学校長会研究大会十勝・帯広大会について。
直前に思いもよらない災害に見舞われたこともあり、想定外の変更に対応しながらの準備であったと拝察している。そのような中、実行委員長である辻野校長先生を中心にして、帯広市校長会、十勝小・中校長会の総力を挙げて取り組んでいただいたことに、心より感謝申し上げる。
道中研は、日ごろの各地区各学校の実践の成果を交流し、課題を明確にして、信頼される中学校教育の確立を目指すことを基本姿勢とする本会にとって、言うまでもなく最も重要な研究大会である。「道中研の成功の可否は分科会の内容と個々の校長の積極的な参加姿勢が左右する」と言われており、参加する校長全員の力で研究大会をつくり上げる、そんな意気込みで意義ある研究大会にしていきたいと思っている。
それぞれの分科会で設定された今日的な課題のもと、真摯で活発な話し合いがなされ、課題解決の多くのヒントを与えてくれる分科会となるよう、そして、各学校の経営を支えるものとなるよう期待している。
また、課題とともに、今回の被害の状況やその後の対応などを共有し合い、そこから学び励まし合う研究大会にもしたいと考える。そんな関係で、あす予定していた教育懇談会も会の趣旨や内容を変更し、教育情報交換会として行わせていただく。
主管校長会のみならず道中の総力を挙げて大会の成功を期したいと思っている。皆さんの理解と力強い協力をお願いする。
最後に、来年度の研究大会について。三十一年度の研究大会は、岩見沢市で九月二十七・二十八日に開催される。主管は空知校長会であり、準備作業もスタートを切り、本日から視察にも訪れていただいている。地区に戻られ、次年度の行事日程など参加に支障が起きないように配慮いただくよう、今から周知や準備をよろしくお願いする。
(関係団体 2018-09-27付)
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