函館出身小説家・西川氏講演　子どもの良さ引き出し　渡島Ｐ連が母親研修会開く

（関係団体 2018-09-18付）

子育てと教育について講演する西川氏

　【函館発】渡島ＰＴＡ連合会（岡要樹会長）は八月下旬、木古内町中央公民館で母親研修会木古内大会兼木古内町ＰＴＡ連合会研究大会を開いた。会員や地域住民など約百七十人が参加。函館市出身の小説家で脚本家の西川司氏による講演を通して、子育てへの理解を深めるとともに、ＰＴＡ活動の充実に向けて研鑚を積んだ。

　ＰＴＡの育成と活動を推進するために、活動の中核として重要な役割を担う母親指導者を対象に研修を行い、資質・向上を図ることで、活動の充実・発展を目指すことが目的。

　あいさつに立った岡会長は、会員の日々の活動に感謝を述べた上で、「家庭やＰＴＡでも重要な役割を果たしている母親としての視点・アイデア・活力は、これからのＰＴＡ活動の充実には欠かせないもの。研修会を通して、意見を交換し幅広い交流を深める場にしてほしい」と大会の成果に期待した。

　このあと、渡島社会教育主事会から、木古内で実施している通学合宿などについて情報提供が行われた。

　続いて、西川氏が「私の子育て・人育て」と題して講演。自身が脚本家になるまでの経緯や小学校時代の恩師・森田先生の指導方法などについて話した。

　森田先生の指導について、「あきらめない」「覚えるのではなく身に付ける」「考え続ける」の三つを大切にしていたと振り返ったほか、子育てで重要なこととして、「子どもを理解し、できる限り自由にさせてあげること」と強調した。

　また、「子どもの悪いところを直すという押し付けではなく、子どもの良いところを引き出すことが大切」と呼びかけ、家庭教育・学校教育の発展に期待した。

　参加者の一人は「心豊かな子どもを育てるためには、生活習慣の確立や良いところを引き出すことが重要ということを再認識できた」などと話していた。

(関係団体 2018-09-18付)