研究大会・市民健康講座開く―函館市Ｐ連　子の運動機会確保を　３００人参加し講演・グループ協議

（関係団体 2018-09-13付）

健康に関する講演などを通して、３００人が研鑽を積んだ

　【函館発】函館市ＰＴＡ連合会（干山毅会長）は一日、道教育大学函館校で研究大会兼市民健康講座を開いた。会員や地域住民など約三百人が参加。市立函館保健所の山田隆良所長による講演やグループ協議などを通して、研鑚を積んだ。

　大会主題は「学びと行動で未来を拓くＰＴＡ～子どもたちの豊かな成長を願って」。研究主題は「学び・実践・笑顔～健康がつなぐ家族の絆」と設定。講演や協議を通して、今後のＰＴＡ活動の充実・発展を目指した。

　開会式で、あいさつに立った干山会長は「元気が良いといろいろなことに取り組むことができる。講演を通して、元気な学校・家庭・地域づくりにつなげてほしい」と呼びかけた。

　つぎに、渡島教育局の五十嵐晋局長、函館市教委の辻俊行教育長が祝辞。五十嵐局長は、本道における子どものインターネット・テレビの平均利用時間が長いことについて、家庭での指導を求めるとともに、「教育の質を高めるためにも、教員の働き方改革への理解と協力をお願いしたい」と述べた。

　辻教育長は、日々の活動に謝辞を述べた上で、「近年では、学校だけでは実現が難しい部分が増えてきている」と説明し、会員へ協力を要請。また、各家庭において、悪天候時の登下校における安全意識向上に関する指導を呼びかけた。

　開会式のあと、函館保健所の山田所長が「健康がつなぐ家族の絆～家庭と学校で考えるみんなの健康」と題して講演。生活習慣が原因となる病気やメタボリックシンドロームについて説明したほか、現在の子どもの運動機能の低下について言及。ゲーム機やインターネットの発達、少子化などの影響で運動する機会が減少したことで、「朝礼で立っていられない」「和式トイレが使用できない」など、運動機能の低下が進んでいることを指摘し、運動機会の確保を呼びかけた。

　そのほか、がんや感染症などについても説明。健康について家族で考え、話し合う機会をもつよう助言した。

　講演終了後、五グループに分かれてグループ協議を行った。

(関係団体 2018-09-13付)