芽室町学校教育振興会が研究大会 地域の期待に応える実践 芽室西小で7授業公開(関係団体 2018-09-18付)
【帯広発】芽室町学校教育振興会(程野仁会長)は四日、芽室町立芽室西小学校(大村篤志校長)で町教育研究大会を開いた。研究主題「子どもの健やかな発達を願い、保護者・地域の期待に応える授業実践と教育活動の充実をめざして」のもと、国語、算数、社会、道徳、特別支援の七授業を公開。開催校主題「みんなで学び合い~アクティブ・ラーニングを通して」を掲げ、積極的に発表して自分の考えに自信をもつ児童の育成に向けて積み重ねた研究の成果を発信した。
本年度は三ヵ年計画の最終年次。研究の仮説として、①課題設定を工夫し、解決までの見通しをもたせることによって、主体的に学習に取り組むことができる②話し合いの仕方を身に付け、協働学習に取り組むことによって、思考や表現を高め、学びを深めることができる③支持的風土の中でお互いを認め合うことによって、自己肯定感が高まり、自身をもって表現することができる―の三点を設定し、研究に取り組んでいる。
公開した授業のうち、六年一組の国語「日本語のひびきを味わおう」(東野公昭教諭、児童数三六人)は四時間扱いの三時間目。本時の目標を「自分のとらえた季節感を、『枕草子』ふうの文章で書くことができる」と設定した。
前時までに、教材の概略をつかみ、情景をイメージしながら音読。「をかし」「あはれ」など当時の言葉の意味を理解してきた。
東野教諭は『枕草子』を全員に音読させ、可能な児童には暗唱させた。「あけぼの」「つとめて」などの情景を映像で表示し、情感を意識させた。
このあと、本時の課題である「自分流『枕草子』を仲間と協力して書こう」を提示し、教材の例文を黒板に示した。
続いて、仮説①から季節をテーマとして、連想するイメージを言葉で表すマインド・マップのつくり方を教えた。「ただの連想ゲームになるのではなく、具体的な様子や気持ちに行きつくようにする」と児童たちに意識付けた。
グループで交流しながらノートにマインド・マップを作成させ、机間指導では児童の発想の良さを認めて支援した。
引き続き、仮説②から、四季によって春や夏などを担当する児童ごとに班をつくるジグソー法を用いて交流し合い、考えを広げさせた。途中、具体例まで作成した児童の作品を取り上げ、参考にさせることで、自己流の『枕草子』を記述させた。
仮説③から、作品発表を実施。「友達の作品内容を参考にしてもいい」という約束を伝え、安心して発表できる雰囲気をつくった。
児童たちはお祭りの雰囲気や、紅葉を赤ちゃんの手に例えるなど、情感のこもった作品を発表していた。
分科会での協議では「マインド・マップは考えの可視化や対話を残す手段として有効」「発表で終わらずに評価することで、まだ書けていない子どもの手がかりになるのでは」などの意見が挙がった。
(関係団体 2018-09-18付)
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