北大留学生が旭川永嶺高で講演 本気でやりたいことを 道教委の高大連携新規事業(道・道教委 2018-10-04付)
ショウ・キンキンさんが留学のメリットなどについて話した
【旭川発】道教委の新規事業・高大連携による「Hokkaido Study Abroad Program」の実施校・旭川永嶺高校(内藤佳和校長)は九月二十六日、同校で事業の一環として、北海道大学大学院生の中国人留学生・ショウ・キンキンさんによる講演会を開いた。全校生徒八百十八人が参加。ショウさんは「本気でやりたいという気持ちが大事」と述べ、やりたいことの実現に向け努力するよう呼びかけた。
旭川永嶺高は、特色ある活動として、グローバル的視野の拡大を図るため、国際交流や国際理解教育に力を注いでおり、生徒たちに留学や短期研修への参加を呼びかけている。
生徒たちに留学などを促している経緯から、同事業を活用。北大大学院生命科学院博士課程後期に留学しているショウさんを九月二十五日から三日間受け入れ、授業のサポートに取り組んでもらった。
講演会は、国際理解の促進や進学意欲の向上を図ることを目的として二日目に開催した。
ショウさんは「留学について」と題して講演。研究内容や自国、留学のメリットなどについてプレゼンテーションし、中国と日本の友人や家族などの対人関係、物事に対する価値観の違いについて紹介した。
このほか、自身が取り組んでいる研究、大学生活などについて話した。
留学のメリットについて、自信のキャリアアップの可能性や、世界を身近に感じられることを挙げた。「留学は勉強することだけではなく、心の修行もできる。精神力と度胸も育むことができる」と話し、「本気でやりたいという気持ちが一番大事」と強調。その上で、自分がなりたい人ややってみたいことを考えて日常生活を送るようアドバイスし、「それに向かって、努力をしてほしい」と呼びかけた。
このあと、生徒がショウさんに外国人とのコミュニケーションの取り方などのコツを質問するなど、質疑応答を通して交流を深めた。
最後に、生徒を代表して関根唯さん(三年)が謝辞を述べ、「現役の大学生の観点から、大学生活について聞くことができて良かった。これから将来のことを考えながら、勉強を頑張っていきたいと思った」と意気込みを語った。
内藤校長は「ショウさんは自分の目的を実現するために、努力と向上心をもって活動している。これからの社会を切り拓いていく生徒たちにとって参考になれば」と期待を寄せた。
(道・道教委 2018-10-04付)
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