宗谷局が道徳教育推進教師研修　指導計画の改善等理解　小中別に授業づくり演習も

（道・道教委 2018-10-04付）

道徳教育推進教師としての資質・能力の向上を図った

　【稚内発】宗谷教育局は九月中旬、宗谷合同庁舎で道徳教育推進教師研修を開いた。管内の小・中学校、特別支援学校の主幹教諭、教諭六十人が参加。説明を通して道徳教育の全体計画・年間指導計画の評価・改善について理解を深めたほか、小・中学校別部会で授業づくりの演習に臨んだ。

　はじめに、小田浩平義務教育指導班主査が道徳教育の全体計画および「特別の教科　道徳」の年間指導計画の評価・改善について説明。

　このうち、年間指導計画の意義については、①六（三）年間を見通した計画的、発展的な指導を可能にする②個々の学級において道徳科の学習指導案を立案するよりどころとなる③学級相互、学年相互の教師間の研修などの手がかりとなる―の三点を提示。

　年間指導計画作成上の留意点として、「計画は指導者の恣意による不用意な変更や修正が行われるべきではない」ことを強調。変更や修正を行う場合は、児童生徒の道徳性を養う観点から考えて、「より大きな効果を期待できるという判断を前提に、学年などによる検討を経て校長の了解を得ることが必要」と訴えた。

　さらに、変更した理由を備考欄などに記入し、今後の検討課題にすることが大切であることも説いた。

　続いて、「特別の教科　道徳」の特質を踏まえた授業づくりについて説明・演習。小中各部会に分かれ、小学校部会では自校の指導案に基づいた授業づくり、中学校部会では宗谷管内で採択された教科用図書の分析や教科用図書の教材を使用した授業づくりについて考えた。

　最後に、「特別の教科　道徳」の評価の改善・充実について解説。児童生徒の学習状況や道徳性にかかわる成長の様子を継続的に把握して、指導に生かす評価の在り方について理解を深めた。

(道・道教委 2018-10-04付)