石狩管内管内道立学校・市町村の文科省・道教委指定事業―石狩局まとめ 文科省9事業、道教委13事業 「特別支援教育総合推進事業」など(道・道教委 2018-10-03付)
石狩教育局は、管内道立学校・市町村における三十年度の文部科学省および道教委の指定事業をまとめた。文科省で九事業、道教委で十三事業の計二十二事業となっている。
管内の指定事業はつぎのとおり。
【文部科学省】
▼教育研究開発事業(29~32年度)
▽指定先(協力校)=有朋高
小規模校や離島の高校の教育水準の維持向上を図るため、全日制および定時制課程高校におけるメディアを利用して行う遠隔授業の対面によって行う授業時数を緩和した単位認定の在り方ならびに指導方法について研究開発する。
▼スーパーサイエンスハイスクール(27~31年度)
▽指定先=札幌啓成高
高校および中高一貫教育校における先進的な科学技術、理科・数学教育を通して、生徒の科学的思考力、判断力および表現力を培い、将来、国際的に活躍しうる科学技術人材などの育成を図る。
▼教科等の本質的な学びを踏まえたアクティブ・ラーニングの視点からの学習・指導方法改善のための実践研究(30年度)
▽指定先=札幌北高
効果的な学習・指導方法の開発、優れた授業実践や校内研修に取り組むとともに、その成果を普及し、学習・指導方法の不断の改善に向けた学校全体の組織的な取組の拡充を図る。
▼高校生の基礎学力の定着に向けた学習改善のための調査研究事業(30年度)
▽指定先=札幌英藍高
高校教育・大学教育と入学者選抜を通じた高大接続改革推進のため、高校生の学習意欲の喚起とともに、基礎学力の着実な定着に取り組む実践研究校における調査研究をもって、高校現場におけるPDCAサイクルの確立を目指すとともに、仮称・高校基礎学力テストの導入検討に資する。
▼特別支援教育総合推進事業(30年度)
▽指定先=江別市、千歳市、恵庭市、北広島市、石狩市、当別町、新篠津村
幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校、高校、中等教育学校および特別支援学校における発達障がいを含む障がいのある幼児児童生徒に対する適切な教育的支援のための支援体制を整備することを目指す。
▼スクールソーシャルワーカー活用事業(30年度)
▽指定先=江別市、千歳市、恵庭市、北広島市、石狩市
いじめ、不登校、暴力行為、児童虐待など生徒指導上の課題に対応するため、教育分野に関する知識に加え、社会福祉などの専門的な知識・技術を児童生徒の様々な環境に働きかけて支援するスクールソーシャルワーカーを配置し、教育相談体制を整備する。
▼スクールカウンセラー活用事業(30年度)
▽指定先=江別市、千歳市、恵庭市、北広島市、石狩市、当別町、新篠津村
児童生徒の臨床心理に関して高度に専門的な知識および経験を有する人材をスクールカウンセラーとして配置し、児童生徒へのカウンセリング、教員・保護者への助言などを行い、児童生徒の心の悩みの深刻化やいじめ・不登校などの問題行動の未然防止、早期発見・早期対応を図る。
▼地域ぐるみの学校安全体制整備事業「スクールガードリーダー」(30年度)
▽指定先=恵庭市、北広島市
子どもたちが安全で安心して教育を受けられるよう、学校、家庭、地域社会が一体となって、学校や通学路における子どもの安全・安心の確保に取り組む体制を整備する。
▼コミュニティ・スクール推進体制構築事業(30年度)
▽指定先=千歳市
学校運営協議会の仕組みを生かした地域社会との持続可能な連携・協働体制のモデルを構築し、地域住民などが学校運営に参画するコミュニティ・スクールの一層の拡大・充実を図る
【道教委】
▼「ほっかいどう学力向上推進事業」授業改善等支援事業(30年度)
▽指定先=石狩市(南線小、花川南小、樽川中、花川南中)
学力向上の課題などを解決するため、地域や学校の実績に応じた集中的・継続的な支援を行うことによって、地域や学校の学力向上の取組の充実を図るとともに、その成果を普及し本道の児童生徒の学力向上に資する。
▼「ほっかいどう学力向上推進事業」小中一貫教育支援事業(30年度)
▽指定先=北広島市(東部中、東部小、北の台小)、千歳市(青葉中、日の出小、祝梅小)
中学校区における目指す子ども像の設定および小・中学校の教職員・保護者・地域住民による共有、小・中学校九年間を通じた教育課程の編成・実施など、地域の実情に応じた小中一貫教育の導入および円滑な実施への取組を支援することによって、義務教育の質の向上を図る。
▼退職教員等外部人材活用事業(30年度)
▽指定先=江別市(江別第一小、大麻西小、江別第二中)、千歳市(桜木小、千歳中)、恵庭市(恵み野小、恵庭中、恵明中、柏陽中)、北広島市(西の里小、大曲東小、西部中、大曲中)、石狩市(石狩小、花川小、花川南小)、当別町(当別小、当別中、西当別中)
道における喫緊の教育課題への対応のため、退職教員や社会人などを非常勤講師として配置し、それらを活用し理数教育の充実、児童生徒の学力向上に資する。
▼授業改善推進チーム活用事業(30年度)
▽指定先=江別市(江別第一小、江別太小、上江別小)、北広島市(西の里小、北の台小、大曲東小)、当別町(当別小、西当別小)
児童の学力向上に積極的に取り組もうとする複数の小学校に一人ずつ授業改善推進教員を配置し、推進教員からなる「授業改善推進チーム」を活用して学校全体の授業改善に取り組む。
▼小学校外国語活動巡回指導教員研修事業(30年度)
▽指定先=江別市(江別第二小、大麻小、野幌小、東野幌小、大麻東小、大麻西小、大麻泉小、野幌若葉小、文京台小)、千歳市(千歳小、北栄小、末広小、緑小、千歳第二小、駒里小、信濃小、高台小、東小)、石狩市(石狩小、生振小、南線小、双葉小、八幡小)
小学校教員の外国語活動などの指導力と英語力の向上を図ることを目的に複数の学校を巡回し、学級担任とのチーム・ティーチングや模範授業、小学校外国語活動に関する教員研修の企画および教員への指導助言などに従事する教員を活用する。
▼学校力向上に関する総合実践事業(30年度)
▽実践指定校=千歳市(桜木小)、恵庭市(恵庭小、若草小、恵明中、柏陽中)、北広島市(大曲小)、石狩市(花川小、双葉小、緑苑台小)
▽連携校=千歳市(信濃小)
学校改善に関する先進事例や優良事例を十分踏まえ、管理職のリーダーシップのもとで全校が一つのチームとなった包括的な学校改善を推進し「学び続ける学校」のモデルを提示することによって、実践の成果の普及に資するとともに、将来のスクールリーダーを継続的に輩出する新たな仕組みを構築する。
▼中1ギャップ問題未然防止事業(30年度)
▽指定先=石狩市(樽川中)
子どもの人間関係づくりの能力の育成や小・中学校間の連携を促進するとともに、家庭や関係機関との情報共有を図るなど、中1ギャップ問題解消の取組を実施する。
▼道ふるさと教育・観光教育等推進事業(30年度)
▽アイヌ=実践校―千歳市末広小、協力校―北広島市広葉中
▽北方領土=実践校―千歳市北斗中、協力校―北広島市双葉小
▽観光=実践校―石狩市浜益小、協力校―石狩市厚田小・厚田中
道徳、総合的な学習の時間、特別活動などにおいて、「アイヌの人たちの歴史・文化等」と「北方領土」の学習を取り上げたり、北海道の自然や文化、観光産業などの教育資源を活用したりすることによって、北海道についての理解を深め、郷土に対する愛着や誇りを育むふるさと教育・観光教育の充実を図る。
▼特別連携協力校「教職大学院受け入れ校」(30年度)
▽指定先=恵庭市恵明中、石狩市花川小
公立中学校教員が教育大附属小・中学校との授業実践などの交流を通して、児童生徒が分かる授業づくりや、習得と定着を確実に図る指導方法、指導技術など、日常の授業改善に直結する教員の実践的な指導力を高める。
▼道高校学力向上実践事業(28~30年度)
▽コアモデル=推進校―野幌高、北広島西高、札幌工業高、札幌東商業高。協力校―札幌東豊高
▽ベーシックモデル=推進校―札幌月寒高。協力校―札幌西高、札幌南高、札幌手稲高、札幌北陵高、札幌厚別高、札幌国際情報高、江別高、恵庭北高、恵庭南高、千歳高
▽アドバンストモデル=推進校―札幌東高、大麻高。協力校―札幌東高、札幌西高、札幌南高、札幌国際情報高
すべての生徒に対し、学力の三要素をはじめとしたこれからの時代に求められる力を育成するとともに、高校教育の質の確保・向上を図るために、能力・進路などに応じて、対象や目的を明確にした三つのモデルを設定し、各モデルに応じて、授業や家庭学習などで活用できる実用的な教材の開発や、生徒の学習内容の定着状況を把握するための学力テストなどを実施し、本道の高校生の学力向上を図る。
▼高校英語力向上事業(30年度)
▽指定先=札幌国際情報高
学科の特性などに応じて英語の活用場面を想定した三タイプの学習プログラムの開発を通じ、道立高校および中等教育学校における英語の授業の改善・充実を図り、道立高校などの生徒の英語力の向上を図る。
▼子どもの体力向上ボトムアップ事業(30年度)
▽指定先=当別町(西当別中)
児童生徒向けの運動プログラム作成や授業改善に向けた実践研究などを通して、学校・家庭・地域・行政が共通理解のもと、学校などにおける体力向上の取組の改善・充実や教員の指導力向上を図るなど、児童生徒の体力向上を推進する。
▼体育専科教員活用事業(30年度)
▽指定先=江別市(中央小)、恵庭市(島松小)、北広島市(双葉小)
体育を専門とする教員を児童の体力向上に積極的に取り組もうとする小学校などに配置し、学級担任などとのチーム・ティーチングによる指導や授業づくりの支援などを行い、小学校教員の体育に関する指導力の向上や学校全体の体力向上の取組の充実を図る。
▼部活動指導員配置事業(30年度)
▽指定先=札幌東高、札幌西高、札幌南高、札幌北高、札幌月寒高、札幌啓成高、札幌北陵高、札幌手稲高、札幌丘珠高、札幌白石高、札幌西陵高、札幌東陵高、札幌南陵高、札幌東豊高、札幌厚別高、札幌あすかぜ高、札幌稲雲高、札幌英藍高、札幌平岡高、札幌国際情報高、札幌白陵高、札幌東商業高、札幌工業高、札幌琴似工業高、野幌高、大麻高、千歳高、当別高、恵庭南高、恵庭北高、北広島高、北広島西高、石狩南高
部活動の顧問として技術的な指導を行うとともに、担当教諭などと日常的に指導内容や生徒の様子、事故が発生した場合の対応などについて情報交換を行うなどの連携を十分に図る。
(道・道教委 2018-10-03付)
その他の記事( 道・道教委)
いじめ対策や体験活動など 「北海道教育の日」10・11月協賛事業 道教委まとめ
道教委がまとめた「北海道教育の日」協賛月の十・十一月に実施される主な協賛事業はつぎのとおり(①内容②実施予定日、会場③主催)。 ▼教育について考える取組 ▽「北海道教育の日」記念行事=...(2018-10-05) 全て読む
宗谷局が道徳教育推進教師研修 指導計画の改善等理解 小中別に授業づくり演習も
【稚内発】宗谷教育局は九月中旬、宗谷合同庁舎で道徳教育推進教師研修を開いた。管内の小・中学校、特別支援学校の主幹教諭、教諭六十人が参加。説明を通して道徳教育の全体計画・年間指導計画の評価・...(2018-10-04) 全て読む
部活動顧問教員らの支援で道教委 庁内に総合相談窓口新設 文化部相談リストも作成
道教委は、運動部活動と文化部活動の総合相談窓口を新たに開設した。運動部活動は健康・体育課、文化部活動は高校教育課と義務教育課に分けて設置。加えて、関係団体の協力のもと、美術、合唱、書道、演...(2018-10-04) 全て読む
北大留学生が旭川永嶺高で講演 本気でやりたいことを 道教委の高大連携新規事業
【旭川発】道教委の新規事業・高大連携による「Hokkaido Study Abroad Program」の実施校・旭川永嶺高校(内藤佳和校長)は九月二十六日、同校で事業の一環として、北海道...(2018-10-04) 全て読む
第1回道社会教育委員会議 つながる場、つくる必要 前期まとめの課題を審議
第一回道社会教育委員の会議が二日、道庁別館西棟で開かれた。社会教育委員十人が出席し、前期会議における審議のまとめの課題について審議。委員からは、社会教育の取組を進める関係団体や地域住民の思...(2018-10-04) 全て読む
サッカー授業見学し協議 体育専科教員授業力向上研開く 十勝局
【帯広発】十勝教育局は九月二十五日、音更町立木野東小学校(山田洋校長)で体育専科教員授業力向上研修会を開いた。管内の体育専科教員四人が参加。木野東小の青木真理教諭によるサッカーゲームの授業...(2018-10-03) 全て読む
いじめ解決支援専門家チーム連絡協等―渡島局 適切な教育相談へ研鑚 道教育大函館・本田准教授講演など
【函館発】渡島教育局は九月中旬、渡島合同庁舎で道いじめ問題等解決支援外部専門家チーム地区連絡協議会兼地区スクールカウンセラー連絡協議会兼教育相談員セミナーを開いた。道南地域のスクールカウン...(2018-10-02) 全て読む
オリパラ教育推進事業協力校―道教委 全道37校を指定 拠点校とともに人材育成
道教委は、本年度新たに実施するオリンピック・パラリンピック教育推進事業の協力校を決定した。名寄市立名寄小学校など、小学校、中学校、高校、特別支援学校合わせて計三十七校を指定。二〇二〇年東京...(2018-10-02) 全て読む
道教委の高大連携新規事業スタート 北大留学生と高校生交流 今後は生徒を大学に派遣
道教委の新規事業・高大連携による「Hokkaido Study Abroad Program」がスタートした。実施校の札幌白石高校(谷坂常年校長)では、九月二十六日から二日間の日程で実施。...(2018-10-02) 全て読む
各市町村教委の業務改善行動計画・9月1日現在 68市町村が策定済み 後志、宗谷では全自治体
道教委は、札幌市を除く道内百七十八市町村教委における業務改善行動計画の策定状況をまとめた。九月一日現在、約四割に当たる六十八市町村で計画の策定を完了。残る百十市町村でも、年度内の策定に向け...(2018-10-01) 全て読む