オリパラ教育推進実施計画　１１月に日体大と授業　拠点校・恵庭南高まとめ

（学校 2018-10-12付）

　オリンピック・パラリンピック教育推進事業拠点校の恵庭南高校（平野雅嗣校長）は、本年度の事業実施計画をまとめた。十一月に日本体育大学と連携して授業を行うなどして、スポーツおよびパラリンピックの意義や歴史を学ぶ。協力校の白樺高等養護学校のほか、同じく拠点校となった岩見沢高等養護学校と異校種間連携を計画している。平野校長は「オリパラ教育の考え方について理解を深め、拠点校・協力校とともに取組を全国に発信し、オリンピック・パラリンピック教育の充実を図りたい」と意気込んでいる。

　道教委は、国のオリンピック・パラリンピックムーブメント全国展開事業を受託し、オリパラ教育推進事業を開始。恵庭南高の協力校に白樺高等養護、北広島高校、千歳北陽高校の三校を指定した。

　恵庭南高は道内唯一の体育科を有する高校として、率先してオリパラ教育に関する取組を展開している。五月に恵庭市内で開かれたスポーツやパラスポーツの体験を通じて健常者と障がい者が交流するイベント「スポパラｉｎえにわ」で、ボランティア部が活動。健常者と障がい者が対等に試合に参加できる卓球バレーやフロアカーリングを行った。

　また、同校の野球部、サッカー部、クロスカントリースキー部は、十年から市内の障がい者が参加できるスポーツフェスティバルの競技運営に参加。パラスポーツ教育を進めてきた。

　十一月には事業の全国中核校である日本体育大と連携して授業を行うなどして、スポーツおよびパラリンピックの意義や歴史を学ぶ。

　協力校の白樺高等養護のほか、同じく拠点校となった岩見沢高等養護との異校種間連携を計画。また、地域の小・中学校、特別支援学校とのパラスポーツ競技での交流も検討している。

　年明けには、オリンピアン・パラリンピアンを招いて講演会を開催するほか、オリンピック、パラリンピック通信の発行および授業公開を行う予定。

　来年二月には、地域ワークショップの開催と恵庭クロスカントリースキー大会での中継所の給水などのボランティア活動を予定している。

　平野校長は「全国ではオリパラ教育の取組がいち早く行われている。北海道でもオリパラ教育の考え方について理解を深め、拠点校・協力校とともに取組を全国に発信し、オリパラ教育の充実を図りたい」と意気込みを語った。

　また「子どもたちにはスポーツを通じて地域の歴史や文化を学び、社会と一体化したインクルーシブ社会への構築活動を、二年間かけて二〇二〇東京オリンピック・パラリンピックにつなげてほしい」と期待を寄せている。

(学校 2018-10-12付)