国研・黒田調査官講師に招き　学校改善の方向性示す　小樽市稲穂小が公開研究会―学校力向上総合実践事業指定校

（学校 2018-10-15付）

　【小樽発】道教委の「学校力向上に関する総合実践事業」実践指定校の小樽市立稲穂小学校（田中賢一校長）は九月下旬、同校で国立教育政策研究所の黒田諭学力調査官・教育課程調査官を講師に招き、地域連携研修１ｓｔ公開研究会を開いた。道内各地から教職員や保護者・地域住民など約百人が参加。全学級の授業公開や校内研究の説明などを通して、五年間積み上げてきた活動の成果を発信した、

　同校は、二十五年度から道教委の「学校力向上に関する総合実践事業」における実践指定校として、包括的な学校改善やスクールリーダーの人材育成に取り組んでいる。

　当日は、道内各地から教職員や保護者・地域住民など約百人が参加した。

　はじめに全学級の授業を公開。続いて、学校概要、学校研究内容を説明。三つのブースに分かれて各分掌の業務改善の状況を説明・解説した。

　このあと、国研の黒田学力調査官・教育課程調査官が「客観的な調査結果の重要性および学校における客観的な調査結果を生かした授業改善」と題し基調講演。

　これからの子どもたちに求められる資質・能力の具体的な内容や、調査結果等を生かした評価規準作成の重要性について解説。日常の授業改善の具体方策について学んだ。

　同校の韮澤滋一主幹教諭は「最新の国の動向を聞くことができ、組織的な学校改善の弾みが付いた」と話した。参加者の一人は「組織的に取り組んでいる状況がよく分かった」と感想を語った。

　なお、研究会の様子は同校のホームページに掲載している。

　また、十一月二十二日に本年度二回目の公開研究会を開催する予定。

(学校 2018-10-15付)