釧路工業高１年生が現場見学会参加　土木の仕事を正しく理解　官民協働でアドバイス

（学校 2018-10-22付）

最新技術を取り入れた工事現場を見学した

　【釧路発】釧路工業高校（宮岡勝郎校長）土木科の一年生を対象とした現場見学会が十一日に開かれた。土木の仕事に対し、正しい理解を深めてもらうことを目的とし、釧路建設業協会や開発局釧路開発建設部などが官民協働で開催。新技術を駆使した工事現場を視察したほか、建設業に就いた卒業生が進路についてアドバイスした。

　土木技術者を目指す同校生徒を対象に、工事現場や測量設計、行政の仕事について正しく理解を深めてもらおうと、二十五年度から釧路の建設関係業者らが実施している。翌年度からは釧路開発建設部も活動に加わり、官民協働で取り組んでいる。

　当日は、釧路市内の道東自動車道建設現場三ヵ所を視察して回った。

　釧路市の白崎建設(株)が施工する「道横断自動車道釧路市阿寒東改良工事」の現場では、情報化通信技術を駆使した新技術を見学。現場では、三次元データを建設機械に取り込むことによって、従来に比べて正確で効率的な作業が行われていることを学んだ。

　午後からは、学校に会場を移し釧路市の(株)郡土木コンサルタントが最新の測量機器を用いてデモンストレーションを行ったほか、釧路市の太平洋総合コンサルタント(株)がドローンの機能性や操作性について説明した。

　このあと、同校卒業生で、白崎建設、釧路市の村井建設(株)、帯広開建足寄道路事務所で働く若手職員三人が、仕事内容や入職理由、仕事で大切にしていることなどを話した。

　建設業界では働き方改革が推進されており、週休二日となっていることや残業が削減されていること、女性も働きやすい環境になっていることを紹介したほか、在学中にすべきことなどをアドバイスした。

　最後に八班に分かれ、建設関係従事者を交えてディスカッションを実施。見学会について振り返るとともに、疑問に答えるなど意見を交換し、生徒は建設業に対する理解を深めた。

(学校 2018-10-22付)