学び舎との別れ惜しむ 滝上高が閉校記念式典(学校 2018-10-22付)
約450人が出席した
【網走発】本年度末で閉校する滝上高校(宮澤一校長)の閉校記念式典が十月上旬、同校で挙行された。全校生徒や来賓、同窓生など約四百五十人が出席。七十年にわたる歴史を振り返り学び舎との別れを惜しんだ。
同校は、昭和二十三年に紋別高校滝上分校として開校し、二十七年に現在の名称に変更。校訓「常歩無限」のもと、地域と連携したボランティア活動などの特色ある教育活動を展開し、これまでに三千五百八十人の卒業生を送り出した。
少子化による生徒数の減少などを受け、二十九年度から入学者の募集を停止。七十年の歴史に幕を閉じることとなった。
式典では、宮澤校長が式辞。「今もなお走り続け、生の息吹を感じさせる本校の灯が消えてしまうことは誠に遺憾」と閉校を惜しみ、「本校の輝かしい歴史と伝統が、滝上の地に脈々と受け継がれていくことを願っている」と述べた。
閉校記念事業協賛会の眞貝眞佐喜会長があいさつし、三年生に「校訓“常歩無限”の精神を胸に堂々と社会へ歩んで」と呼びかけた。
来賓あいさつでは、道教委の佐藤嘉大教育長と滝上町の長屋栄一町長が登壇。
佐藤教育長は同校の教育活動を振り返り、関係者に敬意と謝意を表するとともに、「同校がこれまで築き上げてきた歴史と伝統は、本道教育の中にしっかりと息づいており、今後も受け継がれていくものと確信している」と述べた。
長屋町長は、地域と一体となったボランティア活動など、同校の様々な活動を紹介し、「生徒たちは人間力を磨き、社会に羽ばたいてからの大きな力となったことは本町の誇り」と語った。
表彰状・感謝状贈呈では、歴代校長五人、歴代PTA会長六人、歴代同窓会長一人、永年勤続者二人、教育振興協力者・団体三人一団体が表彰状を、眞貝会長が感謝状を受け取った。
生徒発表では、最後の卒業生となる三年生十四人が、七月下旬から八月上旬にかけて行われた視察研修旅行について報告。宮城県で東日本大震災の爪痕を見たことや、東京都で滝上町のPR活動に取り組んだことなどを話した。
最後に、生徒会長の佐藤千春さんが「地域の皆さん、保護者、先生方に支えられ、様々なことを経験し、学ぶことができた」と振り返り、「卒業後は、最後の卒業生としての誇りをもち、人生を歩んでいく」と決意を述べた。
(学校 2018-10-22付)
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