富川高が創立７０周年　１９２人出席し記念式典　新たな時代へ飛躍誓う

（学校 2018-10-24付）

吹奏楽部の記念公演では、寄贈された真新しい楽器で演奏を披露した

　【浦河発】富川高校（田邊裕二校長）の創立七十周年記念式典が十三日、同校体育館で執り行われた。在校生、教職員、同窓生、来賓など合わせて百九十二人が出席。七十年の歴史や歩みを振り返りながら、新たな時代に向け飛躍を誓った。

　同校は、昭和二十四年静内農業高校富川分校として設立認可を受け、夜間定時制課程農業科として開校し、その後、村立定時制の富川高校として分離独立。以来、全日制設置、道立移管、商業科設置などの変遷をたどりながら、これまでに、八千三百七十七人の卒業生を輩出し、多くの優秀な人材が管内、道内外で活躍している。

　式典の冒頭、式辞に立った田邊校長は創立七十周年を迎えるに当たって、同窓生や保護者、旧職員など教育関係者らに謝辞を述べたあと、これまでの歩みを振り返りながら「地域に根差した教育を実践しながら、地域を支える人材育成に取り組んでいる」と教育活動について紹介した。

　また、急速な変化が予想される社会において、「高校生には、新たな価値観や未来の創り手として必要な資質・能力が求められている」と指摘。

　これからの学校には、時代の変化や地域のニーズに柔軟に対応することが必要とし、「時代の変化を学校改革のチャンスととらえ、小規模校の機動性や生徒一人ひとりを大切にしたきめ細かな指導、さらには地域との顔の見える関係などを強みとして、新たな社会や地域を創造する生徒の育成にまい進していく」と述べ、さらなる飛躍を誓った。

　このあと、道教委の佐藤嘉大教育長（代理・小形秀雄教育指導監）と大鷹千秋日高町長が祝辞を述べたほか、協賛会（加藤義昭会長）からの寄贈品として、体育館ステージ幕、吹奏楽部の楽器が贈られた。

　式典終了後には、同校吹奏楽部による記念公演が行われ、寄贈された真新しい楽器での演奏を披露。長らく歌われていなかった応援歌を演奏すると、歌詞を口ずさむ同窓生も。

　出席した生徒や同窓生らは、富川高校の伝統を誇りに、新たなる歴史を築き、ますますの発展を誓い合った。

(学校 2018-10-24付)