建設業のやりがい学ぶ　帯広工業高と帯広農業高　帯広建協現場見学会に参加

（学校 2018-10-16付）

　【帯広発】帯広工業高校（金谷秀幸校長）と帯広農業高校（二木浩志校長）の生徒たちは九日、帯広建設業協会が主催する現場見学会に参加した。各学校合わせて七十九人の生徒たちが、十勝管内の二現場を交代で見学。生徒は建設業のやりがいを語る現場の技術者の話に耳を傾け、質問していた。

　現場見学会は、地元高校生に建設現場を広く認識してもらい、業界への理解を図るとともに、建設業への新規入職を促進することがねらい。

　この日、生徒たちは「道道川西芽室音更線中島橋架替（上部工）防Ｂ改良工事」「国道三八号清見橋下部工事（災害復旧）」の二現場を見学した。

　うち、帯広市内の中島橋の現場では、担当職員が工事の一連の流れを説明。発注者、建設コンサルタント、施工業者の役割などを分かりやすく紹介した。

　質疑応答に移ると、生徒から盛んに質問が挙がった。

　「季節によって行う作業の違いはあるのか」という質問に対しては、コンクリートの性質を説明。また、「冬は現場内の温度を上げる“ハワイアン作戦”を実施し、夏は柵などを外して冷ましている。コンクリートを固めやすくする工夫が必要」と述べていた。

　このほか、「建設業のやりがい」について質問が挙がると、担当職員は「子どもに自分の携わった構造物を見せることが、建設業者のモチベーションにつながっている」と回答。さらに「地域の人々の命を守るという責任感がやりがいになっている」と、思いを伝えた。

　このあと、橋面上に移動し、ドローンの飛行を間近で見学。記念撮影をしたあと、現場所長から現在の作業工程について説明があった。

(学校 2018-10-16付)