３１年度新設の函館高等支援学校　入学者選考や教育内容説明―道教委　１７３人参加し質疑応答

（道・道教委 2018-10-30付）

各担当者が新設校の概要などを説明した

　【函館発】道教委は二十一日と二十二日の二日間、渡島合同庁舎で道南圏に新設する高等支援学校に関する説明会を開いた。二日間で教職員や保護者など合わせて百七十三人が参加。道教委や開校準備室の担当者による学校の概要や入学者選考の詳細、教育内容の説明のほか、質疑応答を行った。

　道教委では、来年度から函館西高校と統合する函館稜北高校の空き校舎を使用し、函館高等支援学校を開校する予定。一学年四学級で、各学級の定員は八人。設置学科は、普通科、生産技術科、食品デザイン科、福祉デザイン科の四つ。

　二十二日の説明会には七十五人が参加した。

　はじめに、学校教育局特別支援教育課の菅原和真主任が学校の概要と校舎の改修スケジュールを説明。校舎の改修については、各学科の授業環境整備に向け、三十二年度まで継続して実施するとした。

　つぎに、同課の山内功主査が進路指導と入学選考に関して説明。進路選択における教育相談の重要性や学校選択の視点を解説したほか、今後の出願受付から二次選考までのスケジュールを伝えた。

　教育内容に検討状況に関する説明では、新設校開校準備室の吉田大介教諭が教育理念や学校教育目標のほか、設置学科と学科ごとの学習内容などの素案を示した。

　吉田教諭は、新設校では、校内に地域住民も使用できるカフェスペースを設置し、学校の学びが地域とつながり、地域の中で学校が学ぶことで、インクルーシブ教育の推進や積極的に社会参加・貢献していく共生社会の実現を目指していくことを紹介した。

　説明終了後の質疑応答では、通学における安全性の向上を求める声や、入学・在学における規定に関する質問が挙がった。

(道・道教委 2018-10-30付)