子どもの生活習慣づくり意見交換会 メリット明確化を 推進3校生徒がアイデア 道教委ほか(道・道教委 2018-10-30付)
国立青少年教育振興機構と道教委主催の三十年度早寝早起き朝ごはん推進校事業「道子どもの生活習慣づくり推進校意見交換会」が二十四日、札幌市内のかでる2・7を会場に開かれた。事業推進校三校から代表生徒が集い、今後、事業を効果的に展開するためのアイデアなどについて意見を交流。生徒からは、早寝早起き朝ごはんのメリットをより明確化させる重要性や、中学生のうちから生活習慣を確立させる大切さを指摘する声が上がった。
事業は、中学生の基本的な生活習慣の維持・向上・定着を図るために、推進校において生徒が主体となって効果的な取組を開発し、その成果を道内各地で普及させることが目的。
事業の一環で開催した意見交換会は、道内の推進校三校の生徒が各校の取組や、効果的に取組を展開するためのアイデアを交流し、今後の取組を一層促進させることをねらった。
本年度の推進校には、美深町立仁宇布中学校、訓子府町立訓子府中学校、浜中町立霧多布中学校の三校を指定。各推進校はこれまで、生徒主体による様々な取組を展開してきた。
仁宇布中では、健康な生活習慣づくりに向けて、生徒自身の経験・知恵を生かしたハンドブックを作成。小学生にも分かりやすいようイラストやキャラクターを使って早寝早起き朝ごはんの大切さを伝えている。
訓子府中では、アウトメディア、“家読”、家庭学習の習慣化、ネット活用のルール化を目指す取組として、生徒会活動によるポスターの作成などを推進。生徒会書記局のアイデアで、あいさつ活動を行う玄関正面の窓に早寝早起き朝ごはんにかかわるクイズパネルを提示するなどして、望ましい生活習慣の確立などを呼びかけている。
霧多布中では、「朝ごはん」に対する意識を高めるポスターなどを生徒会活動として作成・掲示。早寝早起き朝ごはんを呼びかけるポスターや階段ポスターアートなどで生徒一人ひとりの意識の向上を図っている。
この日は、仁宇布中から四人、訓子府中から三人、霧多布中から三人の代表生徒が参加した。
開会に当たり、道教委の相内修司生涯学習課長があいさつ。「意見交換会で得た、具体的に行動し実践できるヒントや原動力を自校にもち帰り、今後の実践につなげてほしい」と期待を寄せた。
このあと、各推進校の生徒が自校の取組を発表したほか、効果的に取組を展開するためのアイデア等について意見を交流。
生徒からは「早寝早起き朝ごはんのメリットをさらに明確化することが必要」「児童生徒一人ひとりが自分の将来のことを考え、今のうちから生活習慣を確立できるよう取組を進めていきたい」などの意見が挙がった。
(道・道教委 2018-10-30付)
その他の記事( 道・道教委)
31年度新設の函館高等支援学校 入学者選考や教育内容説明―道教委 173人参加し質疑応答
【函館発】道教委は二十一日と二十二日の二日間、渡島合同庁舎で道南圏に新設する高等支援学校に関する説明会を開いた。二日間で教職員や保護者など合わせて百七十三人が参加。道教委や開校準備室の担当...(2018-10-30) 全て読む
道教委・佐藤教育長が記者会見 災害対応マニュアル整備へ 大学と連携して教員確保
道教委の佐藤嘉大教育長は二十六日、道庁別館で記者会見に臨んだ。教育長の定例記者会見は十年ぶり。佐藤教育長は、北海道胆振東部地震発生後の道教委、各学校の対応を検証し、災害対応マニュアルの見直...(2018-10-30) 全て読む
暴力行為増、退学大幅減 私立校児童生徒の問題行動等 道まとめ
道は、文部科学省がまとめた二十九年度「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」に関し、道内私立学校分の調査結果を公表した。いじめの認知件数は六百五十四件、暴力行為の発生...(2018-10-30) 全て読む
円滑な推進に向け助言 道教委の高校OPENプロジェクト 第1回運営指導委員会開く
道教委は二十六日、札幌市内の道第二水産ビルで本年度から開始した「高校OPENプロジェクト」の第一回運営指導委員会を開いた。研究指定校二校の代表者が研究の重点や目標、今後の計画などについて説...(2018-10-30) 全て読む
いじめ根絶メッセージコンクール 最優秀賞はじめ154点 札幌で入賞作品展示会開く
道いじめ問題対策連絡協議会は二十五日から二日間、札幌駅前地下歩行空間北一条スペースで「いじめ・ネットトラブル根絶!メッセージコンクール」入賞作品展示会を開いた。道教委最優秀賞・優秀賞、各教...(2018-10-30) 全て読む
性感性症など予防に活用 帯広保健所が独自教材開発 高校生用 十勝局が協力
【帯広発】帯広保健所は十勝教育局と協力して、独自教材「性感染症・エイズとその予防」と指導案を開発し、十勝管内の公私立高校に配布した。管内の十代の性感染症罹患率が全国平均よりも高い傾向にある...(2018-10-30) 全て読む
道教委が災害対応検証PT設置 マニュアル整備を検討 チェックリスト原案作成も
道教委は、新たに「災害対応検証プロジェクトチーム」を庁内に設置し、災害対応マニュアルの整備に向けた検討を開始した。北海道胆振東部地震発生後の道教委、各学校の震災対応を検証し、課題を整理。課...(2018-10-29) 全て読む
道教委が滝川で移動教育委員会 空知の状況など話し合う 傍聴90人前に4点協議
【岩見沢発】道教委は二十四日、滝川市役所で三十年度移動教育委員会を開いた。佐藤嘉大教育長と委員五人が出席。三十一年度北海道・札幌市公立学校教員採用候補者の登録や、空知管内の教育に関する状況...(2018-10-29) 全て読む
目指す方向など共通理解 道教委と道特長会等が懇談会
道教委と道特別支援学校長会(宮崎真彰会長)、道特別支援学校副校長・教頭会(柏木拓也会長)、道公立学校事務長会(阿部雅一会長)との三十一年度道文教施策に関する教育懇談会が二十五日、道庁別館で...(2018-10-29) 全て読む
生徒指導上の諸課題調査―文科省まとめ・道内分 いじめ認知件数12129件 不登校は最多、暴力は大幅減
文部科学省は二十五日、二十九年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果を公表した。本道の状況をみると、札幌市を含む公立小・中・高校、特別支援学校のいじめの認知件数は...(2018-10-26) 全て読む