暴力行為増、退学大幅減　私立校児童生徒の問題行動等　道まとめ

（道・道教委 2018-10-30付）

　道は、文部科学省がまとめた二十九年度「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」に関し、道内私立学校分の調査結果を公表した。いじめの認知件数は六百五十四件、暴力行為の発生件数は百二十三件といずれも前年度より増加。一方、高校（通信制）の中途退学者数は大きく減少している。

　調査は、暴力行為、いじめ、不登校などの状況を調査・分析し、未然防止、早期発見・早期対応につなげるため、例年実施しているもの。

　道内私立学校分では、小学校三校、中学校十五校、高校（全日制）五十一校、高校（通信制）六校、特別支援学校一校の計七十六校から、児童生徒五万一千三百八十九人を対象に調査した。

　私立小・中・高における暴力行為の発生件数は、前年度比三十一件増の百二十三件。高校では全日制、通信制の両方で増加した。

　私立小・中・高、特別支援学校におけるいじめの認知件数は、二十九件増の六百五十四件。高校（通信制）が二十二件増の二百一件となっている。いじめの解消率は、全体で七・七ポイント減の八二・四％。

　不登校の児童生徒の状況については、小・中学校、高校（全日制）合わせて二十人減の二百二十三人。このうち、高校（全日制）が百六十九人と多くを占めている。

　中途退学者数は、全日制で一人増の三百七十七人、通信制で九十八人減の三百六十四人となっている。

(道・道教委 2018-10-30付)