道教委が災害対応検証ＰＴ設置　マニュアル整備を検討　チェックリスト原案作成も

（道・道教委 2018-10-29付）

　道教委は、新たに「災害対応検証プロジェクトチーム」を庁内に設置し、災害対応マニュアルの整備に向けた検討を開始した。北海道胆振東部地震発生後の道教委、各学校の震災対応を検証し、課題を整理。課業時間や冬期間など、様々な時期・状況に災害が発生した場合を想定した対応手順を示す。マニュアルを確実に実施するための「仮称・災害対応チェックリスト」の原案作成にも取り組み、災害対応の充実、強化を図る。マニュアル、チェックリストのいずれも、本年度中の完成を目指している。

　災害対応検証プロジェクトチームは、道教委の災害対応や各学校における児童生徒の安全確保に関する対応などを検証し、今後の災害に的確に対応するための体制構築や対応手順の整備を図ることが目的。従来の道災害対策本部教育対策本部を検証組織とする。

　主な検証内容は、発災初動の状況、施設の状況、対応窓口の整備と一元化、心のケアの体制づくりなど。検証の対象期間は災害発生後、概ね二週間とし、特に、発生直後から数時間の初動を確実に検証していく。

　検証内容を踏まえ、災害対応マニュアルを整備。台風など事前に情報が得られる災害、地震など突発的に発生する災害など、様々な状況を想定したものとする。

　また、今回の地震や道内全域にわたる停電が、課業時間、冬期間、長期休業期中に発生した場合も視野に入れる。現行の危機管理マニュアルを改定するか、新たに作成するかは、今後の検討の中で決めていく見通し。

　さらに、マニュアルを確実に実行するための仮称・災害対応チェックリストの原案を作成することにも取り組む。

　現在、道教委、教育局、市町村教委それぞれの初動対応や対応などに関する課題を整理しており、十二月中・下旬に検証報告を決定。本年度中に、災害対応マニュアル、災害対応チェックリストの完成を目指す。

(道・道教委 2018-10-29付)