道教委が滝川で移動教育委員会　空知の状況など話し合う　傍聴９０人前に４点協議

（道・道教委 2018-10-29付）

各種議案・報告について意見を交わした

　【岩見沢発】道教委は二十四日、滝川市役所で三十年度移動教育委員会を開いた。佐藤嘉大教育長と委員五人が出席。三十一年度北海道・札幌市公立学校教員採用候補者の登録や、空知管内の教育に関する状況などをテーマに話し合った。

　移動教育委員会は、札幌市以外の地域で教育委員会会議を開催・公開するもの。地域の人々に教育委員会の会議について理解を深めてもらうことで、開かれた教育行政の推進に寄与することを目的としている。

　この日、佐藤教育長と委員五人が出席し、地域住民、教育関係者など約九十人が傍聴。議案「道指定天然記念物の指定について」に続き、①三十一年度北海道・札幌市公立学校教員採用候補者の登録②給与改定に関する人事委員会の給与勧告等③高校ＯＰＥＮプロジェクト④空知管内の教育の概要―について協議した。

　①について、委員は「教師のやりがいや充実感がよりＰＲされ、魅力が若い人に伝わると良い」「教員は一年の区切りがある仕事。タームを考えた人生設計ができるので、生き生きと活躍している先生の声がもっと届けば」と発言。佐藤教育長は「道教育大学などとも連携しながら、魅力ある教育現場とは何か、現場としてどのようなことができるのかを詰めていきたい」と述べた。

　④では、空知教育局の竹林亨局長が管内教育の現状や各市町・学校における取組を紹介。高校がないまちに関する質問には、「通う子どもの地域を含めて貢献できる学校づくりでなければならない。高校と連携を取りながら、教育局が市町の橋渡しになれれば」と述べた。

　このほか委員からは、「いろいろな形で学校と地域が結び付いており素晴らしい。これからも期待している」「一つ一つの良い取組が広まるよう、空知全体で共有してほしい」といった声が寄せられた。

(道・道教委 2018-10-29付)