ＡＬＴ等指導力等向上研修開く―道教委ほか　英語教育発展を目指し　３００人集い研究・協議

（道・道教委 2018-11-12付）

研修会は、すべて英語で進行した

　道教委・文部科学省・自治体国際化協会（ＣＬＡＩＲ）主催の三十年度外国語指導助手指導力等向上研修会が八日から二日間、札幌市内の道第二水産ビルで開かれた。道内から外国語指導助手（ＡＬＴ）や小・中学校、高校の外国語担当教諭など約三百人が参加。外国語指導助手としての指導力向上に向け、基調講演やグループ協議、分科会などを行った。

　研修会は、道内の外国語指導助手に対し、一層効果的な語学指導ができるよう、必要な知識・指導技術等を習得させるとともに、外国語教育にかかる諸課題について日本人英語担当教諭等を交えて研究協議を行うことで本道の外国語教育の充実を図るもの。ＪＥＴ参加のＡＬＴ、小・中学校、高校の外国語担当教諭ら約三百人が参加した。

　研修会はすべて英語で進行した。

　初日の開会式では、道総合政策部国際局国際課国際交流室国際交流グループの菊田昭子主幹があいさつ。目まぐるしく変化する社会情勢にふれ、「変化の激しいこれからの社会で活躍できる人材育成を目指して、大規模な英語教育改革が始まっている」と指摘。

　その上で「これからの時代、ますますＡＬＴの役割・需要が大きくなっていく」とし、「これからも北海道の英語教育の発展に力添えをいただきたい」と述べた。

　引き続き、秋田大学講師のベン・グラフストロム氏が「Ｐｒｏｆｅｓｓｉｏｎａｌ　Ｄｅｖｅｌｏｐｍｅｎｔ　ｆｏｒ　Ｅｎｇｌｉｓｈ　Ｅｄｕｃａｔｏｒｓ」と題して基調講演を行った。

　グラフストロム氏は、自身がＡＬＴとして活動してきた経験をもとに、ＡＬＴにおける指導の在り方を説明。学びやすい教育環境整備やクラスマネジメントのほか、児童生徒のモチベーションを引き出す質問を考えて指導する大切さを強調した。

　また、英語の指導者として責任感をもって児童生徒一人ひとりとかかわり合う重要性を説いた。

　このあと、「Ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎ　Ｅｘｐｅｃｔａｔｉｏｎｓ」をテーマに講義・グループ協議を行った。

　二日目は、五つの分科会に分かれ、「効果的なチーム・ティーチングの在り方」について協議。また、分科会ごとのテーマ別ワークショップや、グループ協議・意見交換などを展開した。

(道・道教委 2018-11-12付)