地域ICTクラブが始動―道教委ほか 産官学で学びの場を 札幌琴似工業高でHP作成(道・道教委 2018-11-15付)
道教委、北海道大学オープンエデュケーションセンターなどで組織する北海道ICT人材育成協議会は十三日、札幌琴似工業高校で、第一回目となる地域ICTクラブを開いた。総務省の委託を受け、産官学連携で本年度から取組を開始した「地域におけるIoTの学び推進事業」の一環。同校情報技術科の生徒約二十人が参加し、北大の学生、大学院生のサポートを受けながらホームページ作成の技術を学んだ。視察に訪れた道教委の山本伸弘委員は「学校のみならず、地域、民間企業が連携して学びの場を提供する切り口となれば」と期待した。
協議会は、オープン教育研究所(代表理事・重田勝介北大情報基盤センター准教授)が代表を務め、道教委、北大オープンエデュケーションセンター、ライフイズテック㈱で組織。ことし七月に設立した。
地域ICTクラブは、総務省の委託を受けて実施する地域におけるIoTの学び推進事業の一環。産官学連携でWebデザインやデジタル表現を学べる教育プログラムを開発し、本道におけるICT人材育成を推進する学習機会を提供する。
実施校は札幌琴似工業高、岩見沢高等養護学校、北大の三校。十一月と十二月に各校二回の実施を予定している。北大では、札幌旭丘高校、札幌北高校の生徒が参加する。
札幌琴似工業高では、情報技術科の生徒約二十人が参加。道教委の山本委員、道立教育研究所の北村善春所長らが視察に訪れた。
はじめに、重田准教授がICTのスキルを学ぶ地域ICTクラブの趣旨、当日の進行手順を説明。参加した生徒は、プログラミング学習教材「mozer」を使用し、ホームページ作成について学習した。進行中、北大の学生や大学院生が丁寧にサポートに当たった。
最後に、考案したホームページのデザインを発表。参加した生徒の一人は「学習ソフトが非常に分かりやすく、とても勉強になった」と感想を述べていた。
参加者は、二十日に開催する第二回講座で、ホームページ作成に取り組む。
重田准教授は「今後、学校以外の場所で、生徒が興味や関心を抱き、学習できる環境を整備することが重要」とし、産官学連携で取り組む必要性を示した。
山本委員は「メンター役の大学生が生徒たちを支え、参加者がとても集中して取り組んでいることが印象的だった」と振り返り、「学校のみならず、地域、民間企業と連携して学びの場を提供する切り口となれば」と語った。
(道・道教委 2018-11-15付)
その他の記事( 道・道教委)
地域との情報共有に効果 道教委がCS導入状況まとめる 課題は人材確保や周知
道教委は、九月一日現在における道内のコミュニティ・スクール(CS)の導入・推進状況に関する調査結果をまとめた。導入の効果をみると、導入校四百三十七校の七割、導入校のうち、市町村の全学校で二...(2018-11-19) 全て読む
海外大学進学・留学フェア―道教委 グローバル人材育成へ 関係団体が説明や個別相談
道教委は十日、TKP札幌ホワイトビルカンファレンスセンターで三十年度「道海外大学進学・留学フェア」を開いた。高校生の留学促進事業・グローバル人材育成の基盤形成事業の一環。参加した高校生は、...(2018-11-19) 全て読む
地域課題解決プロジェクト研修会 美瑛町の事例に学ぶ 本年度新規事業―道研
道立教育研究所は九日、同所で「美瑛町の地域課題解決プロジェクト」研修会を開いた。本年度から開始した「Outside Lecture研修会」の初回。美瑛町政策調整課の今瀧毅課長と田野寛之主任...(2018-11-16) 全て読む
高校生の基礎学力定着研究事業―道教委 学習意欲高揚を目指し 指定校・札幌英藍高で発表会
道教委は十四日、札幌英藍高校で「高校生の基礎学力の定着に向けた学習改善のための調査研究事業」にかかる三十年度研究成果発表会を開いた。全道から高校教諭など五十五人が参加。基調講演や公開授業、...(2018-11-16) 全て読む
地域学校協働本部設立へ 家庭でできることは 町教委と十勝局が検討会
【帯広発】浦幌町教委と十勝教育局は七日、浦幌町公民館で仮称・浦幌町地域学校協働本部設立住民検討会を開いた。道教委が進める公民館的機能を活用した地域向上モデル構築事業の一環。出席した二十三人...(2018-11-16) 全て読む
道教委が空知管内教育施設視察 各校の取組を高く評価 移動教育委員会に併せ
【岩見沢発】道教委は十月下旬の二日間、空知管内で教育関係施設の視察および教育関係者との意見交換を行った。滝川市で開催した移動教育委員会と併せて実施したもの。五施設を訪問し、学校では授業を見...(2018-11-15) 全て読む
道内CS導入状況(札幌市除く)9月1日現在―道教委 97市町村・452校に 学校種の幅も広がる
道教委は、札幌市を除く道内のコミュニティ・スクール(CS)の導入状況(九月一日現在)をまとめた。ことし四月一日時点と比べ、導入市町村数は十一市町村増加して九十七市町村。このうち、五十二市町...(2018-11-13) 全て読む
第14期道生涯学習審議会センター部会 学習機会提供の在り方は 部会長に北大・三上准教授
第十四期道生涯学習審議会の第一回センター部会が十月下旬、札幌市内のかでる2・7で開かれた。北海道大学高等教育推進機構の三上直之准教授を部会長に選出するなど、今期の役員を決定。今後の道民に対...(2018-11-13) 全て読む
ALT等指導力等向上研修開く―道教委ほか 英語教育発展を目指し 300人集い研究・協議
道教委・文部科学省・自治体国際化協会(CLAIR)主催の三十年度外国語指導助手指導力等向上研修会が八日から二日間、札幌市内の道第二水産ビルで開かれた。道内から外国語指導助手(ALT)や小・...(2018-11-12) 全て読む
「働き方改革」WG立ち上げ―渡島局 具体の取組、情報提供 職員が学校・団体を取材
【函館発】渡島教育局は、本道・管内の教職員における働き方改革の推進に向けて「働き方改革」ワーキングループを立ち上げた。渡島局職員が働き方改革の推進に向けて取り組んでいる管内の学校や関係団体...(2018-11-09) 全て読む