小中5校の建替検討―旭川市 東栄小は来年度着工へ(市町村 2018-12-13付)
【旭川発】旭川市は小・中学校五校の建て替えを検討している。対象は永山西小学校、豊岡小学校、東栄小学校、千代田小学校、明星中学校。東栄小は二〇一九年度、千代田小は二〇二一年度の着工を予定しており、残る三校の整備時期は未定。市公共施設等総合管理計画で定めた第一期期間の最終年度となる二〇二七年度までには整備したい考えで、整備期間は概ね二ヵ年を想定している。現時点では、五校すべての改築にかかる事業費は百七十五億円程度となる見込みだ。
五校は概ね一九六五~七〇年に建設され、築約五十年が経過し施設の老朽化が進行。また、明星中の体育館を除いて校舎・体育館が国の耐震基準を満たしていないことから、児童生徒の快適で安全・安心な学習環境に支障を来していた。
こうした課題に対応するため、市は五校の建て替えを検討することとした。このうち、設計が完了しているのは東栄小のみ。東栄小は校舎敷地内に建設することとし、施設規模は基本設計段階で校舎が鉄筋コンクリート造三階五千五百八十一平方㍍、体育館が鉄筋鉄骨コンクリート造平屋一千二百五十七平方㍍、プールが鉄筋コンクリート造ビニールシート張四百二十五平方㍍となっている。
本年度は実施設計を進めており、二〇一九年度に着工したい考え。総事業費は約三十五億円を試算している。
千代田小については、現地建て替えの方針となっており、本年度は耐力度調査を実施。二〇一九年度に基本設計、二〇二〇年度に実施設計、二〇二一年度に着工する予定。
残る三校についても建て替えを検討することとしており、現時点で整備時期は未定。市公共施設等総合管理計画で定めた第一期期間の最終年度となる二〇二七年度までには整備したい考えで、工期は二ヵ年を想定している。
施設整備に当たり、ほかの公共施設施設との複合化も検討し、市の機能集約にも努める。
東栄小以外の四校の現況施設をみると、施設規模の平均値は東栄小と大差がないため、一校当たりの総事業費は三十五億円程度となる見込み。他公共施設との複合化も検討するため、流動的な要素を残すが、五校すべての事業費を合わせると百七十五億円程度となることが見込まれる。
(市町村 2018-12-13付)
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