評価の在り方など確認　幼稚園教育課程研究協議会―札幌市教委

（市町村 2018-12-12付）

１１０人が参加した

　札幌市教委は十日、市内のちえりあで三十年度市幼稚園教育課程研究協議会を開いた。市内の市立・私立幼稚園や保育園の園長、小学校の校長など約百十人が参加。研究協議や講話を通して、評価の在り方について理解を深めた。

　研究協議会は幼稚園における教育課程の編成および実施上の諸課題や、幼児教育に関する喫緊の課題について研究協議などを行い、幼児教育の振興・充実を図ることを目的としている。

　開会式では、野切卓幼児教育センター担当課長があいさつ。同会の目的にふれ「提言や協議、講話を通して新幼稚園教育要領などの一層の理解を深め、各園の教育・保育および小学校との接続のさらなる充実を図ってほしい」と呼びかけた。

　研究協議では、協議主題「幼児理解に基づいた評価の在り方について」のもと、札幌市立きくすいもとまち幼稚園の佐藤和歌教諭と札幌市立はまなす幼稚園の普本歌織教諭がそれぞれ提言。

　佐藤教諭は「指導の過程を振り返りながら幼児の理解を進め、幼児一人一人のよさや可能性などを把握し、指導の改善に生かすようにするためには、日々の保育の記録等やその活用について、どのような工夫が必要か」、普本教諭は「評価の妥当性や信頼性が高められるようにするためには、各幼稚園においてどのような工夫が必要か」について、それぞれの園の実践を交えて発表した。

　このあと、グループ協議を行ったほか、文部科学省初等中等教育局幼児教育課の河合優子幼児教育調査官が「幼児理解に基づいた評価の在り方について」と題して講話した。

(市町村 2018-12-12付)