３０年度学校給食の食物アレルギー状況―札幌市教委　４３８人増の１６６５５人　原因食材は果物が最多

（市町村 2018-12-11付）

　札幌市教委は、三十年度の学校給食における食物アレルギー対応の状況をまとめた。食物アレルギー症状のある小・中学生は、昨年度と比べて四百三十八人増の一万六千六百五十五人。アレルギーの原因となる食材では、果物が最も多く、卵、魚卵、乳・乳製品と続いた。原因となる食材を使わない除去食の対応が取られている小・中学生は一千二百六十四人、代替食は五百十五人だった。

　小・中学校における食物アレルギー症状のある児童生徒の割合は、小学校一万四百八十四人で一一・七％、中学校六千百七十一人で一四・二％。二十九年度より小学校で〇・五ポイント、中学校で〇・二ポイント増加した。

　原因となる食材をみると、小学生が果物（三五・一％）、卵（三四・二％）、魚卵（一六・九％）、中学生も果物（五四・六％）、卵（二〇・七％）、魚卵（一二・七％）などと続いた。

　学校給食で食物アレルギー対応が必要な小学生は二千四百七人（二・七％）、中学生は九百十五人（二・一％）だった。

　学校給食での対応については、給食で使用している食材について情報提供をしている小学生は一千九百六十四人（二・二％）、中学生は七百十三人（一・六％）。献立内容によって主食や副食を持参している小学生は一千三百四十五人（一・五％）、中学生は四百六十四人（一・一％）だった。

　除去食の対応をしている小学生は九百四十人（一・〇％）、中学生は三百二十四人（〇・七％）。代替食は小学生三百六十六人（〇・四％）、中学生百四十九人（〇・三％）となった。

　牛乳アレルギーで飲用を中止している小学生は五百七十九人（〇・六％）、中学生は三百一人（〇・七％）。過度の症状があり毎日弁当を持参している小学生は七十七人（〇・一％）、中学生は二十八人（〇・一％）だった。

(市町村 2018-12-11付)