千歳市学校給食センター整備素案 新築し調理は小・中分離 31年度中に基本構想策定(市町村 2018-12-10付)
千歳市教委は、千歳市学校給食センター整備の素案をまとめた。改修、増築、新築の三つのプランを検討した結果、新築で整備する考え。調理方法のプランは、汚染度の高い食品と汚染させたくない食品が接触して汚染されるリスクを軽減するとともに、食中毒などが発生した場合に影響の拡大を防ぐため、小・中分離プランを採用する。素案を再整理したのち、三十一年度中に基本構想を策定することとしている。
市学校給食センターは、一日約九千食の給食を提供している。調理スペースの不足などが課題とされていた。
市教委は、二十九年度に実施した市新学校給食センター整備手法等調査業務の結果を踏まえ、新たな施設の整備方針および整備手法について方向性を整理した。
給食の実施方法について検討した結果、市内小・中学校の給食を共同調理場で調理し、各小・中学校へ配送する共同調理方式を継続。九千食規模の調理が可能な施設を整備する方針を示した。
プランは、改修、増築、新築の三つを検討。現施設を基準に適合した施設とする場合、改修プランでは約十二ヵ月間、増築プランでは約十四ヵ月間、給食が提供できない。学校給食の停止を避けるため、新築プランで整備する考え。
調理方法のプランは、小・中学校の同一、分離、別棟の三案を比較。
献立を同じラインで行う同一プランでは、汚染度の高い食品と汚染させたくない食品が接触して汚染される交差汚染のリスクが高まる。また、食中毒などが発生した場合、影響の拡大が懸念される。
より安全・安心な施設とするため、小・中の調理エリアを分離。別棟プランと比較して施設整備費および運営費が削減できる分離プランを採用する。
今後、素案を再整理して三十一年二月に整備の方向性案をまとめる。また、三十一年度中に基本構想を策定することとしている。
(市町村 2018-12-10付)
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