第２次学校教育計画案（３１～４０年度）―網走市教委　明日をひらく子ども育成　新規にＣＳ導入・推進盛る

（市町村 2018-12-11付）

　【網走発】網走市教委は、三十一～四十年度の十年間を計画期間とする第二次学校教育計画案をまとめた。「“生きる力”をもち、明日をひらく子どもを育成」「地域全体でともに歩み、築く、より魅力と信頼のある学校の実現」の二つの推進方針のもと、幼児期に身に付けるべき基礎の育成、確かな学力の育成などの七点を柱とした施策を推進。新たにコミュニティ・スクール（ＣＳ）の導入・推進を盛り込むなど、学校、家庭、地域、関係機関が連携した取組を進める。

　現行の学校教育計画が本年度で終了することから市教委では、市民を対象としたアンケート調査や、市内各学校の校長や教頭、学校教育関係者などで構成する策定会議を開くなど、準備を進めてきた。また、市内の小中学生を対象にワークショップを開き、挙がった子どもたちの意見や考え方を計画に反映させた。

　内容をみると、人口減少や少子高齢化、情報化やグローバル化といった社会的変化を踏まえ、推進方針には「“生きる力”をもち、明日をひらく子どもを育成」「地域全体でともに歩み、築く、より魅力と信頼のある学校の実現」の二点を掲げた。

　施策の柱として、①幼児期に身に付けるべき基礎の育成②確かな学力の育成③豊かな人間性の育成④健やかな体の育成⑤支援が必要な子どもに対する教育体制の充実⑥学びを支える家庭・地域との連携・協働の推進⑦学びをつなぎ、安全・安心な教育環境の充実―の七点を推進する。

　①では、幼児と小学校児童の交流を充実させるなど、幼稚園・保育所・認定こども園と小学校の円滑な接続に向け支援する。

　②では、授業におけるＩＣＴ機器の活用や家庭学習の推進など、確かな学力の定着を図る指導の充実に努めるほか、国際理解・外国語教育、情報教育、キャリア教育の充実に取り組む。

　③では、道徳教育やふるさと教育の充実のほか、読書活動や体験活動・環境教育の推進を図り、いじめの未然防止・早期発見に向けた取組、地域への愛着を育成する取組に努める。

　④では、体力・運動能力の向上、食育の推進、健康教育の充実などを進める。

　⑤では、日本体育大学附属高等支援学校や網走養護学校との連携など、特別支援教育の充実、子ども・保護者への対応充実に努める。

　⑥では、地域とともにある学校づくりを目指し、ＣＳの導入・推進に努める。

　⑦では、小中連携や高校・大学との連携を推進するほか、学校施設・設備の充実、教員研修の推進、学校運営の充実、学校安全教育の充実を図る。

　市教委では、計画案に対するパブリックコメントを二十八日まで募集。来年三月ごろの策定を予定している。

(市町村 2018-12-11付)