30年度全国学力調査結果を公表―当別町教委 中学理科で全国平均以上本庄教育長「指導一貫性重視の成果」(市町村 2018-12-11付)
当別町教委は、三十年度の全国学力・学習状況調査結果を公表した。小学校は国語Aの二領域、算数Aの二領域、理科の三領域で全国平均を上回った。中学校をみると、理科は全国平均を上回り、数学Aは全国平均に並んだ。本庄幸賢教育長は「指導の一貫性を重視した取組の成果が出てきていると実感している。今後も取組を推進していきたい」と話した。
本年度の調査は町内の小学校二校の六年生百十五人、中学校二校の三年生百三十人を対象に実施した。
結果をみると、小学校では、五教科すべてで全国平均を下回る結果となった。一方で、理科は二十七年度実施時と比較して全国との差が縮まった。
中学校においては、理科は全国平均を上回った。また、数学Aは全国と同値だった。国語ABは全国を下回ったが、前年度と比べて差が縮まった。
各領域の平均正答率は、小学校をみると国語Aでは、四領域のうち「書くこと」「読むこと」で全国平均を上回った。算数Aでは四領域のうち「図形」「数量関係」で全国を上回る結果となった。理科では、「地球」を除く「物質」「エネルギー」「生命」の三領域で全国平均を上回った。
中学校をみると、国語Aの四領域と、B問題の四領域のうち三領域で全国平均を下回ったが、B問題の「伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項」は全国と同値。また、数学Aの四領域のうち「図形」「関数」は全国を上回り、「資料の活用」は同値となった。B問題は四領域のうち「図形」が全国より高い結果となったほか、理科では四領域中、「物理的領域」「科学的領域」「生物的領域」で全国平均を上回った。
質問紙調査では、「家で、学校の授業の予習・復習をしている」と回答した児童生徒の割合が全国を大きく上回っており、町教委は「家庭学習の取組が進んできている」と分析している。
結果を受け、町教委では、全国平均を上回る教科もあるものの、「平均正答率で全国平均まで到達することができない状態」と現状を分析。
具体的な方策として「主体的・対話的で深い学びのアクティブ・ラーニングの視点を取り入れた授業改善に向けた指導助言」「小中一貫教育の推進」などを行い、学ぶ力の向上を図る考え。
本庄教育長は「“学びの連続性”を合言葉に、小・中学校の教員が指導の一貫性を重視した取組を進めており、その成果が出てきていると実感している。今後も、この取組を推進していきたい」と話した。
(市町村 2018-12-11付)
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