日教弘が見舞い品贈呈　図書、スポーツ用具のセットを　地震被災地の学校・園に

（関係団体 2018-12-27付）

　少しでも児童生徒や教職員の力になることができれば―。北海道胆振東部地震で大きな被害を受けた胆振管内三町の学校（園）に対し、日本教育公務員弘済会北海道支部（＝日教弘、鈴木富士雄支部長）は十二月中旬までにブックパックやスポーツパック五十セットを贈った。十三日には鈴木支部長が安平町立遠浅小学校（柿崎秀顕校長）を訪れ、児童代表に図鑑のセットとトレーニング用具のセットを手渡した。思わぬプレゼントを受け取った子どもたちは、全員で感謝の気持ちを伝えていた。

　教育、文化の向上、発展に寄与するとともに、教育関係者の福祉向上を図ることを目的に様々な事業を展開している日教弘道支部。教育振興事業の一環として、学校図書の充実と読書教育の推進を図るために同支部が指定した書籍セット（五万円相当）の「ブックパック」と、子どもたちの健康増進・体力向上のためにスポーツ用品（同）を詰めた「スポーツパック」の贈呈を幼（こども園）・小・中・高・特別支援学校を対象に実施している。

　今回の地震被害を受け道支部は、地域の学校（園）に対し、災害見舞いとして両パックの中から組み合わせ自由で、二セットずつ贈ることを決定。被害が大きかった厚真町、安平町、むかわ町のこども園六園、小学校九校、中学校六校、高校四校の計二十五校（園）に「北海道胆振東部地震災害見舞い申請書」を発送。全校から希望があったため、二十校については十二月中旬までに品物を直送。遠浅小を含む五校に対しては、鈴木支部長が各学校を訪問し関係者に見舞い品を手渡した。

　全校集会の中で贈呈式が行われた遠浅小では、鈴木支部長が「学校および地域の一日も早い復興を願っています」と柿崎校長に贈呈書、児童代表に図書とトレーニング用具を渡し、激励。思わぬプレゼントに子どもたちも大喜びで、仲良く図鑑を開いたり、真新しいミニハードルやトレーニングロープを手にして、全員で感謝の気持ちを伝えていた。

　今回の善意に対し柿崎校長は「これまでもお見舞いをいただく機会はあったが、高学年中心だったり、児童会の対応だった。全校集会の中で贈呈されるのは初めてということで、全員が感謝の気持ちをもって受けることができた」と謝意を表するとともに「子どもたちも大変喜んでいる」と話していた。

(関係団体 2018-12-27付)