南空知P連研究大会開く 地域で学ぶ子ども育成 喫緊の教育課題解決へ研鑽(関係団体 2018-12-21付)
パネルトークや参加者同士の交流を行った
【岩見沢発】第二十回南空知PTA連合会研究大会兼由仁町PTA連合会研究大会、ほっかいどう学力向上推進事業「子どもの学力・生活習慣改善研修会」が十一月中旬、由仁町文化交流館で開かれた。大会テーマは「ふるさとを愛し、生き生きと地域で学ぶ子どもの育成」。保護者や教員合わせ約二百二十人が参加し、パネルトークや交流・協議を通して、喫緊の教育課題の解決に向けて研鑚を積んだ。
各市町PTA連合会相互の連携を深め、それぞれのPTA活動を活性化させることが目的。
道PTA連合会、南空知PTA連合会、由仁町PTA連合会、空知教育局が共催、由仁町、由仁町教委、由仁町校長会が後援した。
開会式では、南空知P連の真鍋康巨会長があいさつ。
「新たな時代の流れや社会情勢の変化を意識し、学校や地域と連携しながらより一層、PTA活動を充実させていくことが大切」と訴えた。
空知教育局の工藤雅人教育支援課長は、子どもが人生を前向きに考えていけるよう学校とPTAが連携する大切さを強調。「地域や社会とかかわり、様々な職業に出会い、社会的・職業的自立に向けた学びを実現していく必要がある」と述べた。
続いて松村諭由仁町長が祝辞。
「社会の変化に伴い、学校・家庭・地域が一体となった教育が求められる。今後のPTA活動の充実が図られるよう学びを深めてほしい」と呼びかけた。
「学校・家庭・地域が一体となった学びの環境づくり」をテーマにパネルトークを行い、高校生や教職員、社会教育委員、民間企業代表者がパネリストとして登壇した。
そのうち、岩見沢東高校一年の窪田夕映さんは、部活動の思い出や英会話教室における地域住民との交流を紹介。
また、夕張市立夕張中学校の酒井誠教頭は、PTAと地域社会のネットワークづくりについて取り上げ発言した。
このあと参加者同士で交流・協議。
生活習慣の改善や家庭での携帯電話・インターネットの使い方のルールなど、学習時間の確保と環境づくりに関する熱のこもった話し合いが行われた。
参加者からは、「交流や協議の時間が充実しており、他市町の保護者の取組が分かる貴重な機会となった」「同じ思いで子育てしている人が多く、勇気をもらった」などの感想が寄せられた。
由仁町P連の岡田智英事務局長(由仁町立由仁中学校教頭)は「共催の空知教育局から多大な助言をいただき、昨今の子どもの課題について参加者が当事者意識をもてるよう、交流と協議の場面を設定した。会員同士のつながりは本当に大切」と研究大会を振り返った。
同P連の福山承健会長は「PTAが地域教育の原動力。子どもたちのために、学校・家庭・地域をつなぐ役割を担っている」と話した。
(関係団体 2018-12-21付)
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