十勝建設産業考える会が説明会　建設産業への理解深め　帯広工業高生徒３８人参加

（関係団体 2018-12-25付）

参加した３８人は熱心に耳を傾けた

　【帯広発】十勝建設産業の未来を考える会の説明会が十二月上旬、帯広工業高校（金谷秀幸校長）で開かれた。環境土木科二年生の三十八人が参加。真剣な表情で話に聞き入り、盛んに質問するなど、建設産業に対する理解を深めた。

　同会は、開発局帯広開発建設部、十勝総合振興局帯広建設管理部、帯広建設業協会、十勝測量設計協会、帯広工業高、帯広農業高校で構成。学校と行政機関、協会などが連携しながら、十勝管内の建設産業の担い手確保に向け、各種取組を展開している。

　この日、帯広建設管理部の橋本雄太地域調整課長が講師を務め、道路事業を例に挙げながら、地域のニーズを的確にとらえた計画立案までの流れを紹介した。

　測量設計協会からは、㈱ズコーシャの高橋美香さんが仕事内容について説明。「土地や地質・土質などを調査し、設計図をつくることが主な仕事」と話し、ＵＡＶ（ドローン）に３Ｄレーザースキャナーを載せて現況調査した３Ｄモデルを提示し、最新の調査方法を伝えた。

　建設業協会では、萩原建設工業㈱土木部の林真弓さんが入社後の仕事の流れなどを説明。二十八年度の十勝管内の台風災害を振り返りながら、地域の安心・安全を守る役割を果たしていることへの理解を促した。

　質疑応答では建設業のやりがいについて質問が挙がり、林さんは「構造物が完成したときに、一番達成感を感じる。自分の仕事が形になって残ることがやりがいにつながっている」と話した。

　参加した生徒の代表は「きょう学んだことを進路選択に生かし、人生の糧にしていきたい」と感想を述べた。

(関係団体 2018-12-25付)