３０年度学力・学習状況調査結果　江別市教委が公表　中学全教科で全国上回る　学習規律を丁寧に指導

（市町村 2018-12-27付）

江別市の３０年度全国学力・学習状況調査結果（クリックすると拡大表示されます）

　江別市教委は、三十年度全国学力・学習状況調査の結果を公表した。教科に関する調査結果をみると、小学校は国語Ａ、中学校は全教科で全国平均を上回った。質問紙調査をみると、「授業中の私語が少なく、落ち着いていると思う」割合が小・中学校ともに全国平均を上回っており、市教委は「各学校における学習規律が丁寧に指導されている」とみている。

　本年度の調査は、市内の小学校十七校の六年生九百八十七人、中学校八校の三年生九百八十六人を対象に実施した。

　小学校は、全道平均との比較では国語Ａ、算数Ａで一・〇ポイント上回り、他教科では同様となっている。

　全国との比較では、国語Ａが全国平均を〇・三ポイント上回り、特に「伝統的な言語文化と国語の特質」の領域で〇・九ポイント上回った。他教科は全国平均をやや下回ったものの、各教科の領域別にみると、算数Ｂの図形で全国平均を〇・九ポイント上回った。

　中学校は、全道平均との比較ではすべての教科で上回り、特に数学Ａ、数学Ｂでは三・〇ポイント高かった。

　全国との比較においても、全教科で上回った。領域別で比較すると、三・〇ポイント以上高いものは国語Ａの「話す・聞く」（四・〇ポイント）、数学Ａの「関数」（三・九ポイント）、数学Ｂの「資料の活用」（三・六ポイント）、理科の「生物」（四・九ポイント）となっている。

　質問紙調査では、「放課後に何をして過ごすことが多いか」という質問に対して「家で勉強や読書をしている」を選んだ割合は、小・中学校ともに全国平均を上回っており、小学校で三・九ポイント、中学校で八・四ポイント高い。一方、「家でテレビやビデオ・ＤＶＤを見たりゲームやインターネットをしたりしている」割合は小・中学校ともに全国より高く、市教委は「家庭と一体となって学習時間の確保や望ましい生活習慣を確立する取組を進める必要がある」と指摘している。

　また、「授業中の私語が少なく、落ち着いていると思う」割合は小・中学校ともに全国平均を大きく上回っており、小学校で三六・六ポイント、中学校で四二・〇ポイント高い。「学習規律の維持の徹底をよく行った」割合も同様に全国を大きく上回っていることについて、市教委は「各学校における学習規律が丁寧に指導されており、市の学校は大変落ち着いた状態にある」とみている。

　パソコンや電子黒板、実物投影機等を活用して授業を行った割合についても全国平均を大きく上回り、市教委では「すべての学級に電子黒板を設置するなど、ＩＣＴを活用した授業を積極的に推進している」ことが好結果の要因と分析している。

(市町村 2018-12-27付)