札幌市教委が園長・校長対象に緊急集会開く　必要な言葉かけ続けて　不祥事受け根絶呼びかけ

（市町村 2019-01-24付）

風通しの良い職場環境づくりを求めた山根教育次長

　札幌市教委は二十三日、市内ちえりあで全市立幼稚園長・市立学校長緊急集会を開いた。全市立幼稚園長および市立学校長三百二十一人が出席。山根直樹教育次長は、不祥事の根絶に向けて学校職員の責任と自覚をもった行動をサポートするため、必要な言葉をかけ続けるよう呼びかけた。

　市教委では、今月十八日付で児童ポルノ（ＤＶＤ）所持および体罰による懲戒処分を決定。昨年十二月には、管理職が酒気帯び運転の疑いによって逮捕されるなど、不祥事が続発していることから、法令順守および服務規律の確保を徹底するため、緊急集会を開いた。

　冒頭、山根教育次長が不祥事の防止に向けて訓示。不祥事の発生によって「子どもや保護者が再び平穏な学校生活を取り戻すためには、多くの時間と労力が必要となる」と話した。

　わいせつ行為や飲酒運転、体罰など不祥事の根絶に当たっては学校職員一人ひとりの責任のほか、管理監督者の責任も大きいことから、日ごろから風通しの良い職場環境づくりを求めた。その上で「学校職員一人ひとりの公私を問わず、日々の生活の中で責任と自覚をもった行動をサポートするため、職員に対して必要な言葉をかけ続けること。しっかりと思いを伝え続けてほしい」と呼びかけた。

　続いて、道環境生活部くらし安全局道民生活課青少年グループの成田剛主幹が道青少年健全育成条例等について説明した。

(市町村 2019-01-24付)