31年度サッポロサタデースクール方針案―札幌市教委 支援学校事業と統合 社教委員の意見踏まえ決定へ
(市町村 2019-01-22付)

 札幌市教委は、三十一年度サッポロサタデースクール事業の実施方針案をまとめた。同事業の実施内容と類似している特別支援学校・地域連携事業と事業統合することを盛り込んだ。今後、社会教育委員の意見などを踏まえ、案の内容を精査。三月ごろに方針を決定する予定だ。

 同事業は、子どもにとってより豊かで有意義な土曜日を実現し、地域全体で子どもを育てる環境を醸成することを目的に、地域の多様な技能をもつ人材・企業などの社会資源を活用したプログラムを、土・日曜日、祝日などに学校施設等で行うもの。二十六年度から実施している。

 三十一年度の実施方針案では、三十一年度の事業実施校について、三十年度から四校増加し、四十七校とすることを見込んでいる。

 新たな事項では、同事業の内容に類似している特別支援学校・地域連携事業との統合を掲げた。活動場所が学校に限定されており、事業統合することで活動範囲が広がる。

 また、これまでのプログラム名について、活動分野別に表現を整理した。プログラム名の案は、①学習支援②体験活動③地域交流④体育振興―の四点。①、④に変更はなく、以前の「地域人材活用タイプ」「企業連携タイプ」の活動名から②、③に変更することを盛り込んだ。

 継続する取組については、三十年度に試行的に開始した統括コーディネーターの派遣を盛り込んだ。同事業のコーディネーターの人材確保・育成や教職員の負担軽減などを目的として、NPO等市民活動団体で活動する人材を実施校に派遣するもの。三十年度は統括コーディネーターを二校に派遣しており、さらに派遣校を増加することを目指す。

 このほか、実施校を対象とした事業に関する研修や市教委職員の派遣、情報発信の充実などを継続して取り組むことも明記した。

 実施方針案は、社会教育委員会議での委員の意見などを踏まえ、今後内容を精査。必要があれば修正を加え、三月ごろに方針を決定する予定だ。

(市町村 2019-01-22付)

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