今月下旬にも検討委設置　鹿追町が新図書館建設に向け

（市町村 2019-01-17付）

　【帯広発】鹿追町は新図書館建設に向けた検討委員会を設置する。早ければ今月下旬にも有識者や町民などで構成する検討委員会を立ち上げ、施設の規模や書架のレイアウト、住民の居場所機能などについて検討していく方針。現段階では延べ床面積約一千百平方㍍を上回る施設規模を想定している。

　現施設の構造・規模は、鉄筋コンクリート造二階建て・延べ床面積約一千百平方㍍。蔵書数は約八万冊となっている。

　近隣他市町村の図書館と比べて蔵書数に見劣りはないが、昭和五十六年に建設された施設は老朽化が著しく、インターネット予約システムの導入や勉強スペースの確保、バリアフリー対応など、利用者から要望が挙がっていた。また、近隣施設と比較した場合に開架図書の棚が半分程度と、施設の広さの問題があった。

　町では、単なる本の貸し借りだけではなく、幼児から高齢者まで利用できる“住民の居場所”となる施設にしようと、新施設の設備を構想。二〇二〇年度までを計画期間とする第六期総合計画においても、新図書館建設に向けた検討を進めることを示していた。

　現在は検討委員会の設置に向け、委員を募集している段階。施設の詳細は委員会で議論していくが、開架図書の棚数の増加、談話などのできる“住民の居場所”の設置、勉強スペースの確保の観点からも、現在の約一千百平方㍍を上回る規模を想定している。

　委員会は、今月下旬から二月上旬ころの開催を予定。所管の町教委社会教育課では「これからの時代を見据えた設備を準備していきたい」と話している。

(市町村 2019-01-17付)