新年度のアイヌ文化体験プログラム―札幌市市民文化局　１３０校程度で実施目指す　センター見学、出前体験など

（市町村 2019-01-17付）

　札幌市市民文化局はアイヌ伝統文化振興事業のアイヌ文化体験プログラムについて、新年度は小・中学校、高校の百三十校程度での実施を目指している。児童生徒にアイヌ文化や歴史について理解を深めてもらい、文化の保存・継承・振興を図るもの。アイヌ文化交流センター（サッポロピリカコタン）での施設見学のほか、アイヌ民族の講師が学校を訪問する出前体験プログラムを実施していく。

　同局では、北海道の先住民族のアイヌ伝統文化の保存や継承、振興を図る活動を実施。

　アイヌ文化や歴史への理解を深めるためには、幼少期からプログラムを体験させることが重要と考え、児童生徒を対象に事業を行っている。

　これまで、アイヌ文化交流センターに児童生徒を招き、アイヌ民族の家屋や倉など展示物の見学のほか、アイヌ伝統の踊り体験などを実施。

　二十七年度の活用校は五十校だった。

　より事業を活用してもらおうと、二十八年度から出前体験プログラムを実施している。アイヌ民族の講師が学校を訪問し、踊りを披露するほか、アイヌ文化やアイヌ語を説明。また、子ども遊びの体験を行っている。

　出前体験プログラムの実施によって、二十八年度に同事業を活用した校数は二十七年度の五十校から七十五校に、二十九年度は八十一校に増加した。

　三十年度は、一月十五日現在で七十六校が事業を活用している。

(市町村 2019-01-17付)