交換留学促進事業アンケート結果―道教委 英語力向上を実感! カナダ派遣の高校生10人(道・道教委 2019-03-08付)
道教委は、三十年度高校生交換留学促進事業の「アンケート結果から見える事業効果」をまとめた。カナダ・アルバータ州に派遣された道立高校の生徒十人全員が「英語力の向上を実感できた」「機会があれば、また留学したい」と回答。保護者の大半は、子どもが成長した点について「国際的視野の拡大」を、留学生受入担当教員の大半は、留学生受入による生徒への効果について「英語学習の動機付けとなった」ことを挙げた。
促進事業は、昭和五十五年から続く道とアルバータ州の姉妹提携を礎に平成六年度から実施しているもの。本年度で二十五回目を数える。
本年度は、八月中旬から十月中旬にかけてアルバータ州側の留学生を受入。道内十人の高校生が十一月中旬から二ヵ月間、カナダ・アルバータ州に留学した。
アンケートは、交換留学の効果を検証するため、生徒本人とその保護者、アルバータ州からの留学生受入校の担当教員に対して毎年度実施している。
調査結果をみると、生徒へのアンケートでは、十人全員が「英語力の向上を実感できた」「機会があれば、また留学したい」と回答。英語力向上を実感した場面として「日常で使う生きた英語を使うようになった」「英会話教室で日常会話にすんなり応えられるようになり、話も留学前より弾むようになった」などが挙がった。
また、「今回の留学の経験をどのように生かしたいか(複数回答)」との設問に対しては、九人が「今後の職業選択や進路選択」と回答。このほか「何かの機会に今回の体験を発表したい」「国際交流事業の運営にボランティアで参加したい」などの答えもあった。
保護者へのアンケートでは、「どのような点で子どもの成長を感じたか(複数回答)」の設問に対して「国際的視野の拡大」と答えたのが九人で最多。次いで「自立性」「将来に向けた展望」「コミュニケーション能力」がいずれも七人で多かった。
留学生受入校担当教員へのアンケートでは、留学生受入による生徒への効果(複数回答)について、「英語学習の動機付けとなった」が八人で最も多く、「英語に興味を持つ生徒が増えた」が七人で続く。「多様性を尊重するカナダの考え方や、社会の多様性、分け隔てなく接しようとする姿勢を留学生から学んだ」「日本語・英語をお互いに教え合ったりするなど、積極的にコミュニケーションを取ろうとする場面が見られた」などの感想・意見が寄せられた。
学校に対する効果については、「留学生受入ノウハウの獲得」が七人で最多。次いで「教員間の連携が深まった」「アルバータの文化や習慣を知るきっかけになった」と答える教員が多く、「学校が国際交流、国際理解教育に力を入れていることを生徒がさらに実感できる機会となった」などの意見・感想が挙がった。
事業にかかわって道教委は、本年度の事業参加報告書を作成。生徒編、保護者編、担当教員編の三編に分けて、事業参加のきっかけや参加した感想などをつづっている。
なお、アンケート結果、事業報告書は道教委のホームページに掲載している。
(道・道教委 2019-03-08付)
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