道文化財保護審議会が道教委へ答申　姥神大神宮渡御祭の指定を　佐藤教育長　適切な保存に配慮

（道・道教委 2019-03-08付）

答申書を手にする大原会長（左）と佐藤教育長

　道文化財保護審議会（大原雅会長）は五日、姥神大神宮渡御祭（江差町）の無形民俗文化財（風俗慣習）の指定に関し、道教委の佐藤嘉大教育長に答申した。佐藤教育長は、江差町や保護団体と連携し、指定文化財の適切な保存と活用に配慮する意向を伝えた。十三日の教育委員会会議で指定手続きを行う見通し。

　審議会は、道教委の附属機関として、文化財の保存や活用に関する事項を調査・審議するとともに、これらの事項に関し、教育委員会に建議を行う。

　道庁赤れんが庁舎で第二回文化財保護審議会を開催。委員九人が出席した。

　開会あいさつに立った道教委の大川祐規夫生涯学習推進局長は、昨年九月の北海道胆振東部地震や台風などに伴い、建造物や史跡などの文化財に大きな被害が発生したことを踏まえ、引き続き市町村と連携を図り、文化財の保護に努めていく考えを示した。

　議事に入り、事務局が重要文化財の旧相馬家住宅（函館市）、旧笹浪家住宅（上ノ国町）など、道内文化財の指定・登録状況を報告。続いて、今回の諮問案件・姥神大神宮渡御祭（江差町）の無形民俗文化財（風俗慣習）指定について審議し、答申を決定した。

　審議会終了後、大原会長、中村和之第二部会長が道教委を訪問。大原会長が佐藤教育長に答申書を手渡した。

　答申書を受けた佐藤教育長は、謝辞を述べた上で「今後、江差町、保護団体と連携し、指定文化財の適切な保存と活用に配慮していく」と述べた。

(道・道教委 2019-03-08付)