免許外教科担任の許可状況―道教委まとめ　中学家庭、技術で大幅減　高校は前年と同じ２７４件

（道・道教委 2019-03-12付）

免許外教科担任の許可件数（クリックすると拡大表示されます）

　道教委は、二十九年度における免許外教科担任の許可状況をまとめた。中学校の許可件数は前年度比六十九件減の九百四十件で、過去最も小ない件数となった。中でも、家庭が三十件減の三百二十七件と最も減り、技術が二十三件減の三百十四件と続く。高校の許可件数は、前年度と同数の二百七十四件となり、情報でやや増加、商業でやや減少している。

　免許外教科担任制度は、中学校、高校、特別支援学校中学・高等部などで相当の免許状を所有する人を教科担任として採用できない場合、校内の他の教科の教員免許状を所有する教諭が一年に限り、免許外の教科を担任することができる制度。本道では、標準法に基づく教員の配置定数が九人以下となる五学級以下の中学校が全体の四割を占めており、定数内で全教科の免許を配置することが難しい実態がある。

　道教委は「教科の教授を担任すべき教員が採用できない」「自己の所有免許状の教科を教授している」「時間数の平均化、調整目的でない」ことを確認した上で免許外教科の担任を許可している。

　本道における二十九年度の免許外教科担任の許可件数は、中学校が前年度比六十九件減の九百四十件。十年前と比べると七百九十九件減少しており、これまでで最も少ない件数となっている。

　教科別では、家庭が三十件減の三百二十七件、技術が二十三件減の三百十四件と大きく減少。主要五教科については、国語十六件、社会十三件、数学十三件、理科七件、外国語一件となった。

　高校の許可件数は、前年度と同数の二百七十四件。教科別では、情報八十二件、公民三十一件、地理歴史三十件、家庭二十三件、書道二十一件などと続く。前年度との比較では、商業が十件減となった一方、情報が十二件増加している。

(道・道教委 2019-03-12付)