円滑な幼小接続を 学びのつながり大切に 3ブロックで研究協議会開催―オホーツク局独自事業(道・道教委 2019-03-12付)
Aブロックには約60人が参加した
【網走発】オホーツク教育局は五日、網走市内のオホーツク・文化交流センターで独自事業の管内幼小接続にかかる研究協議会(Aブロック)を開いた。現状や課題、引継ぎの在り方などに関する説明や、スタートカリキュラムの改善に関する協議などを通して、円滑な幼小接続に向けて研鑚を積んだ。
円滑な幼小接続に向けた引継ぎの在り方やスタートカリキュラムの改善などについての説明および演習・協議などを行い、幼小接続の強化を図ることが目的。オホーツク総合振興局社会福祉課と共催し、管内を三ブロックに分けて開催するもの。
皮切りとなったAブロックには、幼児教育施設や小学校の教諭など約六十人が参加した。
はじめに、長浦紀華義務教育指導班主査が協議会の趣旨を説明。スタートカリキュラムを幼児教育施設と合同で作成している小学校が少ないなど、管内の幼小接続にかかる現状を示した上で、①円滑な幼小接続の実現に向けた具体的な方策をもつ②幼児教育と小学校教育の相互理解の必要性について理解する③特別な配慮を必要とする子どもの指導や支援の見通しをもつ④幼小接続が円滑なものとなるよう、カリキュラムの改善点が明確になる―の四点を幼小接続の重点とした。
引き続き、長浦主査が本道の幼小接続の現状と課題について説明。道と道教委が策定した道幼児教育振興基本方針の概要を解説したほか、非認知的能力の育成が将来の所得や学力向上などに効果があることを示し、その発達につながる就学前教育の重要性を訴えた。
このあと、道立特別支援教育センター発達障がい教育室の鎌田隆仙研究員が「円滑な幼小接続に向けた特別な配慮が必要な子どもへの指導」について講義を行い、参加者と演習・協議を行った。
午後からは、「円滑な幼小接続を図るスタートカリキュラムの改善」について講義・演習・協議。小学校のスタートカリキュラムや、幼児教育施設の年間指導計画などをもとに、五歳児の学びと小学校入学児童の学びのつながりについて意見交流した。
なお、翌六日に湧別町文化センターさざ波でBブロック、七日に北見市民会館でCブロックの協議会を開いた。
(道・道教委 2019-03-12付)
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