3校3団体の功績たたえ 管内教育実践表彰―十勝局(道・道教委 2019-03-08付)
【帯広発】十勝教育局は、二月中旬から下旬にかけて三十年度十勝管内教育実践・活動表彰の表彰式を執り行った。教育実践表彰では、学校教育で音更町立下士幌小学校、清水町立清水中学校、上士幌高校、十勝地区小・中学校放送教育研究会、十勝中学校文化連盟の三校二団体、社会教育では鹿追町瓜幕自然体験留学制度推進連絡協議会が受賞した。教育活動表彰は該当がなかった。大橋則之局長が各校・団体を訪れ、表彰状を手渡し、功績をたたえた。
受賞者はつぎのとおり。
【学校教育】
▼音更町立下士幌小学校(舘田真校長、児童数四〇人)
▽道徳教育の改善・充実
道徳教育推進体制の充実や指導計画の改善による教育活動の改善・充実に努め、大きな成果を上げている。
特に、舘田校長のリーダーシップのもと、「考え、議論する道徳」への質的な転換を図るため、効果的かつ多様な指導方法の改善に取り組むなど、特色ある取組を行っている。
また、公開研究会を開催し、校内研修で取り組んできた「複式の特性を生かした“主体的・対話的で深い学びのある道徳科”の授業づくり」にかかる実践研究の成果を発信するなど、管内教育の発展に寄与する取組として高く評価される。
▼清水町立清水中学校(宝輪博継校長、生徒数一五六人)
▽地域に根ざした創意ある教育活動の推進
学校・家庭・地域が一体となった地域に根ざした創意ある教育活動に努め、成果を上げている。
特に、関係機関と連携した全校生徒による災害復興ボランティア活動や、家庭・地域と連携した望ましい生活習慣・学習習慣の形成に取り組むなど、特色ある取組を実施している。
また、いじめの未然防止に向け、予防的な生徒指導の考え方に立った「居場所づくり」「絆づくり」「環境づくり」の観点に着目した継続的な取組は、管内教育の発展に寄与する取組として高く評価される。
▼上士幌高校(金山泰幸校長、生徒数一六七人)
▽特別支援教育の充実および地域の教育資源を活用した教育活動
特別支援教育の充実および地域の教育資源を活用した教育活動の充実に努め、大きな成果を上げている。
特に、発達障がいなどに起因する学習上または生活上の困難を抱えている生徒を対象とした支援、指導の在り方などについて、道内外の高校へ発信するなど、高校における特別支援教育の普及と充実に継続して取り組んでいる。
また、「上士幌学」や音楽、家庭、学校行事などにおいて町や地域と連携・協働しながら、体験的・探究的な学習を展開するなど、高校が地域の核となった教育活動の発展・拡充に努めている。
▼十勝地区小・中学校放送教育研究会(仲敏行会長、会員数一〇〇校)
▽管内情報教育の推進
昭和三十年に全十勝視聴覚教育研究会として発足以来、情報活用能力の育成に努め、大きな成果を上げている。
特に、ICT機器の効果的活用を図る実践研究を提供するとともに、適切な教育ネットワーク環境の構築や情報モラル教育の重要性を啓発するなど、特色のある取組を行っている。
また、ICT機器を活用した授業公開を中心とした研究大会の開催や、ICT活用研修会の実施、研究紀要の発刊を通じて、情報活用の実践力を図る取組は、管内情報教育の発展に寄与する取組として高く評価される。
▼十勝中学校文化連盟(中村宏喜会長、会員数三四校)
▽管内文化活動の充実・発展
昭和六十三年の創立以来、管内中学校の各種文化活動の健全な発展を図ることを目的とし、文化活動の充実に努め、大きな成果を上げている。
特に、管内のすべての中学生たちが様々な文化部門のコンクールを通じて、日々の学習活動の成果発表や作品展示を行う十勝子ども大会を開催するなど、特色ある取組を行っている。
また、作品展示においては、広く小学生の出品も受け付けるなど、活動内容は中学校だけにとどまらず、管内の文化活動の充実・発展に寄与する取組として高く評価される。
【社会教育】
▼鹿追町瓜幕自然体験留学制度推進連絡協議会(秋田芳通会長)
▽地域・学校・町が一体となった山村留学の取組
昭和六十三年創立以来、全国から五百人以上の山村留学生を受け入れ、心豊かにたくましく生きる子どもの育成に努め、大きな成果を上げている。
特に、山村留学を通して、日本ジオパークに認定されている然別湖周辺や瓜幕地区の豊かな自然環境を生かした体験活動や、地域の人との交流など、特色ある取組を行っている。
また、山村留学の取組は日本でも有数の歴史があり、地域・学校・町が一体となった活動は、地域文化の振興、社会教育活動の推進に大きく貢献する取組として高く評価される。
(道・道教委 2019-03-08付)
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